まるで泊まれる歴史博物館【法師温泉 長寿館】
どこを見ても絵になる長寿館
法師温泉 長寿館に取材に行きました。旅館で国の有形文化財に登録されていることから、有形文化財に泊まることができます。山の中にひっそりとした一軒宿の長寿館では今までにないような体験をすることができました。
入ってすぐ神棚があることや、昔ながらの囲炉裏でお茶を飲むことで日本を堪能することができます。
館内に入っていくと、まるでタイムスリップしたような神秘的な空間が広がっていました。
杉皮葺き屋根のまま残していること、階段の歩くときギシギシといった木材の音など“古きよきもの”を残されていることに風情を感じました。
登録有形文化財のひとつでもある別館の客室を見学。大きな窓の広縁は開放感があり同じく文化財の湯殿や本館の建物が見えて情緒たっぷり。部屋にいながら自然に触れることができ、せわしなく過ごす日々から離れた空間を楽しむことができました。
地中から湧き出る自然湧出の温泉
法師乃湯の湯船の渕は栗の木であるため、耐性があると教えていただきました。それでも長年の間温泉がかけ流されてくぼんできた部分はさりげなく修復して大切に守っているそうです。
法師の湯の窓はアーチ状の窓で凝ったデザインが魅力的でした。
私たちが入浴した日は雨が降っていましたが、アーチ型の窓からみる景色は、雨が降っていることでまた、絶景でした。
泉質は、カルシウム・ナトリウムー硫酸塩泉で、 pH 8.5 のアルカリ性です。
温泉に入ってみると、透き通った水でサラサラとしていました。自然湧出の源泉をそのまま湯船にしているので、それぞれ温度が異なる温泉になっていて、自分の好きな温度を探すことができます。源泉をそのまま利用しているため、ぷくぷくを感じることもできました。特徴的だったことは、ほのかに硫黄のような温泉らしい香りを感じられたことです。
特別!に許可を得て、源泉の写真を撮影させていただきました!!とめどなく湧き上がる源泉の様子に感動。
湧き出る清水と薬師堂
宿の裏手に湧出している清水を採取しました!!
薬師堂を登ってみると、杉の木に囲まれている神秘的な空間を目の当たりにしました。 湧き出ている水ですが、まるで冷やしたかのように冷たくておいしくて、驚きました。
最後に
長寿館訪れ、源泉かけながしの「みなかみの水の恵み」を体感し、昔ながらの伝統を感じることができました。古くから先祖代々受け継がれてきた天然の温泉に触れたことは非常に貴重な体験でした。私たちはここを温泉界のオアシスだと思いました!