まるで泊まれる歴史博物館【法師温泉 長寿館】 – 温泉会議
2024年杏林大学 観光交流文化学科 観光コンテンツデザイン実習でみなかみ町の温泉と水を巡る旅を取材しました

まるで泊まれる歴史博物館【法師温泉 長寿館】

どこを見ても絵になる長寿館

旅館入口の囲炉裏

法師温泉 長寿館に取材に行きました。旅館で国の有形文化財に登録されていることから、有形文化財に泊まることができます。山の中にひっそりとした一軒宿の長寿館では今までにないような体験をすることができました。

入ってすぐ神棚があることや、昔ながらの囲炉裏でお茶を飲むことで日本を堪能することができます。

館内に入っていくと、まるでタイムスリップしたような神秘的な空間が広がっていました。

杉皮葺き屋根のまま残していること、階段の歩くときギシギシといった木材の音など“古きよきもの”を残されていることに風情を感じました。

長寿館客室

登録有形文化財のひとつでもある別館の客室を見学。大きな窓の広縁は開放感があり同じく文化財の湯殿や本館の建物が見えて情緒たっぷり。部屋にいながら自然に触れることができ、せわしなく過ごす日々から離れた空間を楽しむことができました。

地中から湧き出る自然湧出の温泉

法師乃湯

法師乃湯の湯船の渕は栗の木であるため、耐性があると教えていただきました。それでも長年の間温泉がかけ流されてくぼんできた部分はさりげなく修復して大切に守っているそうです。

法師の湯の窓はアーチ状の窓で凝ったデザインが魅力的でした。

私たちが入浴した日は雨が降っていましたが、アーチ型の窓からみる景色は、雨が降っていることでまた、絶景でした。

泉質は、カルシウム・ナトリウムー硫酸塩泉で、 pH 8.5 のアルカリ性です。

温泉に入ってみると、透き通った水でサラサラとしていました。自然湧出の源泉をそのまま湯船にしているので、それぞれ温度が異なる温泉になっていて、自分の好きな温度を探すことができます。源泉をそのまま利用しているため、ぷくぷくを感じることもできました。特徴的だったことは、ほのかに硫黄のような温泉らしい香りを感じられたことです。

法師乃湯源泉

特別!に許可を得て、源泉の写真を撮影させていただきました!!とめどなく湧き上がる源泉の様子に感動。

湧き出る清水と薬師堂

長寿の泉

宿の裏手に湧出している清水を採取しました!!

薬師堂

薬師堂を登ってみると、杉の木に囲まれている神秘的な空間を目の当たりにしました。 湧き出ている水ですが、まるで冷やしたかのように冷たくておいしくて、驚きました。

最後に

長寿館訪れ、源泉かけながしの「みなかみの水の恵み」を体感し、昔ながらの伝統を感じることができました。古くから先祖代々受け継がれてきた天然の温泉に触れたことは非常に貴重な体験でした。私たちはここを温泉界のオアシスだと思いました!

杏林大学温泉部
杏林大学 外国語学部 観光交流文化学科「観光コンテンツデザイン実習」の学生達が、実際に温泉地で出かけて取材した情報や感動をもとに制作した記事です。この科目は石井宏子(温泉ビューティ研究家・トラベルジャーナリスト)が担当講師の講義で、「温泉トラベルデザイン」をテーマに、コンテンツデザインの発想法や企画法を学び、自分自身の取材体験を大切にした観光コンテンツのプレゼンテーションを目指しています。
杏林大学 観光コンテンツデザイン みなかみ取材の記事
View All >>

#futamimi
みなかみ町は「水と温泉の町」
Writer:
連載: 杏林大学 観光コンテンツデザイン みなかみ取材

#みなかみ町
今日はどの部屋にする?【旅館たにがわ】
Writer:
連載: 杏林大学 観光コンテンツデザイン みなかみ取材

#はにわ風呂
快適すぎてもう部屋から出られない!?特別な人と特別な空間を楽しもう【上牧温泉 辰巳館】
Writer:
連載: 杏林大学 観光コンテンツデザイン みなかみ取材

杏林大学温泉部さんの記事
View All >>

#futamimi
みなかみ町は「水と温泉の町」
Writer:
連載: 杏林大学 観光コンテンツデザイン みなかみ取材

#みなかみ町
今日はどの部屋にする?【旅館たにがわ】
Writer:
連載: 杏林大学 観光コンテンツデザイン みなかみ取材

#はにわ風呂
快適すぎてもう部屋から出られない!?特別な人と特別な空間を楽しもう【上牧温泉 辰巳館】
Writer:
連載: 杏林大学 観光コンテンツデザイン みなかみ取材

#有形文化財の記事
View All >>

#有形文化財
まるで泊まれる歴史博物館【法師温泉 長寿館】
Writer:
連載: 杏林大学 観光コンテンツデザイン みなかみ取材