国立公園の森に浮かぶインフィニティ露天「TAOYA日光霧降」で手の届く上質感を
ゆったり、たおやかに。そんなワンランク上の滞在がテーマの「TAOYA」。大江戸温泉物語が手がける新しい温泉リゾートホテルブランドです。
東日本第一号となる「TAOYA日光霧降」が2023年4月10日オープンしました。目玉は、日光国立公園の壮大過ぎる自然がどこまでも広がるインフィニティ露天風呂。露天風呂付きもある多彩な客室、クオリティを追求したバイキングの料理など、魅力の数々をご案内します。
標高1000メートルの圧倒的なロケーション
「TAOYA日光霧降」でまず素晴らしいのがこのロケーション。宿の背後にいちばん高くそびえるのは日光連山のひとつである赤薙山、その両脇には女峰山や丸山などの山々が連なります。
そして周囲に広がるのは豊かな森。人工ものがほとんど見えず、初夏から夏にかけては緑の海に浮かんでいるようになります。
この圧倒的なロケーションと大自然に、JR日光駅または東武日光駅から出ているシャトルバスに乗って10分少々で出会えます。
3階のエントランスから客室棟に向かうと、吹き抜けの大空間がゲストを迎えます。左手に見下ろすのは暖炉ラウンジ、右手はレストラン。施設は「大江戸温泉物語 日光霧降」をリニューアルしたものですが、墨色を思わせるカラーを基調にしたシックな内装が大人な雰囲気。
どこまでも広がる空と森を眺めるインフィニティ温泉
「TAOYA日光霧降」の目玉は、その圧倒的なロケーションを活かして誕生したインフィニティ露天風呂です。
リニューアル前の露天風呂は壁に囲われて、せっかくの景色を見ることができませんでした。階段を設け、湯船の位置を高くすることで、周囲の森や山々の景色が目線の高さに広がる絶景露天風呂に。
男性の露天風呂は、左手に日光連山の山々が。そして前面には霧降の森が広がります。
こちらは女湯の露天風呂。男湯同様に山々が連なり、遠くに少し町並みも見えます。夏季限定のホテルのプール棟がある以外は、周囲に人工物はなく、豊かな森が包みます。
温泉は前身のホテルがオープンする際に掘られたもので、泉質はナトリウム・カルシウムー塩化物・炭酸水素塩泉。かけ流しではありませんが、県内でも指折りの絶景露天風呂ですので、一浴の価値ありです。
大浴場の近くにある湯上がりラウンジでは、サーバーから注げる生ビールなどのドリンクやアルコールが自由に飲めるようになっています。
ここだけでなく、館内の各種サービスはオールインクルーシブで楽しめるのです。レストランではアルコールも飲み放題ですし、夜食やアイスなども無料で楽しめます。
露天風呂付き客室も誕生。ほぼ全室バルコニー付きでゆったり
「TAOYA日光霧降」の客室は全98室で、宿泊料金は平日2名1室でひとり1万9200円~。大江戸温泉物語と比べると少し高級になりますが、オールインクルーシブと後で紹介する料理のクオリティを考えるとむしろお得と思えてきます。
私がいいなと思ったのが、露天風呂付きのメゾネットルーム。1階にリビングとツインベッド、らせん階段を上った2階にもうひとつツインベッドルームがあり、グループや親子三世代旅行にちょうどよい造り。すべての空間にゆとりがあって贅沢な気分に浸れます。
外には温泉ではありませんが、専用の露天風呂が付いています。訪れたときはまだ冬枯れの木立でしたが、緑の季節は相当気持ちがいいはず。絶えず鳥の声も響いていました。
メゾネットとツインの合計7室が露天風呂付きになっています。露天風呂がない客室もバルコニーで自然の音や光を感じながら過ごせます。
こちらは和洋室で、ツインのベッドルームの隣に、縁のない畳がモダンな和室が付いた部屋になります。5階からの素晴らしい眺望を眺めながら、畳でごろごろ過ごすのもいいかも。2名1室でもスタンダード料金にひとり1100円アップで利用できます。
フルライブキッチンから繰り出される、できたての美味しさ
最後に紹介するのが料理。これがある意味、いちばん従来の大江戸温泉物語と一線を画す部分かもしれません。シンガポールのマリナーベイ・サンズのエグゼクティブシェフを務めた山口信雄シェフが手がけたグルメバイキングが楽しめるのです。
リニューアルされた1階のレストランで目を引くのが全長35メートルのライブキッチン。ほとんどの料理が客の目の前のライブキッチンで仕上げられ、作りたての状態で供されるのです。立ち上る香りや音にも食欲が刺激されてしまいます。
アミューズだけでも豊富で目移りしてしまいます。「チキンと白桃のブルーチーズ和え」「完熟トマトのクロスティーニ(パンを使った前菜)」「蟹とカリフラワーのムース」など、創意工夫のある食材の組み合わせのものばかり。飲み放題のシャンパンや白ワインと合わせて、まずはじっくり味わいたいところ。
ローストチキン、ヤリイカとムール貝のアクアパッツァなど、ココット鍋に入ったお料理も本格派。
ライブキッチンで焼き上げるステーキも肉の旨みをしっかり感じます。そのほか、アミューズから肉料理、魚料理、デザートまで豊富にメニューが揃うので、自分好みのコース仕立てにして少しずつ楽しむのもいいですね。
夕食時はアルコールも飲み放題。地元・栃木の地酒も含まれていますので、料理に合わせていろいろ試してみたくなります。
TAOYAブランド全国に誕生予定
温泉リゾートホテル「TAOYA」は今後、宮城県の秋保、栃木県の那須塩原、長崎県の西海橋に続々リブランドオープン予定。何度も旅行できる手頃な価格帯ですので、全国のTAOYAを訪ね歩くのも楽しいかもしれません。
TAOYA日光霧降
栃木県日光市所野1535-1