もはやオーベルジュ。名湯と美食を味わう大人の別荘「TAOYA那須塩原」
栃木県では2軒目となる温泉リゾートホテル「TAOYA」が、塩原温泉に誕生。4月にオープンした日光霧降にも負けない天空の湯と、ここだけのこだわりが詰まったバイキング料理がとにかくすごかった。
シックな大人の隠れ宿といった雰囲気
東北新幹線の塩原温泉駅からバスに乗り、バス停「七ツ岩吊橋」で降ります。箒川の渓谷に続く塩原温泉は、7つの吊り橋と10の名瀑が点在し、「滝と吊り橋のまち」とも呼ばれています。そのひとつ、七ツ岩吊橋を渡って行くのが「TAOYA那須塩原」への近道。
吊り橋を渡ってすぐの森の中にたたずむ「TAOYA那須塩原」。2名1室で1人2万円、3名以上ならば1万円台で泊まれるオールインクルーシブの温泉リゾートホテルとして8月にリブランドオープンしたばかり。
館内は2階まで吹き抜けのロビーが高級感あります。中庭をはさんだ向かい側に新設された建物は、オールインクルーシブのドリンクが楽しめるスタイリッシュなラウンジ。
ラウンジは14時から利用できますので、チェックインよりも少し前にホテルに入り、そちらで過ごすのもいいでしょう。
ラウンジで自由に楽しめるドリンクにはビールやワインなども。時間帯で種類が変わっていたものもあり、何度も足を運んでしまいます。
客室は、畳にベッドを備えた和ベッド(和洋室)の部屋へご案内いただきました。奥のリビングスペースには足を伸ばせる大きなソファがあり、全体的にゆとりある造り。森の中の別荘でくつろぐような雰囲気があります。
塩原の山々が迫る天空の湯
ひと息ついたらまずは最上階4階にある露天風呂へ。
脱衣所から扉を開けると、すぐにこの絶景露天風呂が待ち受けています。女湯は塩原の山々が迫りくる感じ。木々に囲まれて見えないけれど、川音が常に響いていて、朝には鳥の声もそこに交じります。
大浴場はフロアが異なり、2階にあります。こちらも横に広い窓から周囲の木々が見えます。
TAOYA那須塩原は、塩原十一湯の中の福渡温泉に位置しています。泉質はナトリウム・カルシウムー塩化物泉。天然の保湿成分であるメタケイ酸を含んでいて、ややつるりとした感触です。
大浴場のそばには湯上がりラウンジが併設。こちらにもサーバーから注げるビールやハイボールのほか、アイスも用意されています。
薪グリルがすごいディナーバイキング
TAOYA那須塩原で最も素晴らしいと思ったのが、「GRILL RESTAURANT GROTTO」のディナーバイキング。
店名のGROTTO(イタリア語で「洞窟」の意味)をイメージしたこの空間もとても雰囲気があります。小さなお子様連れの方をはじめ、幅広い年代のゲストがいらっしゃいましたが、誰もが落ち着いて食事を楽しめる雰囲気がつくられているように感じました。
料理の目玉はグリルで焼く肉料理の数々。しかもこれ、薪を使った本格的なグリルなのです。
牛サーロイン、豚ロース、そして栃木県産銘柄鶏の香鶏。どれもほのかに薪の香りをまとっていて、バイキングで味わえるお肉のレベルを超えています。そのほか、焼きたてピザや天ぷらなどもライブキッチンで作りたてを提供しています。
もちろん、夕食時の飲み物もアルコールまですべて飲み放題。栃木の地酒なども揃っていますので、料理に合わせていろんなお酒を試してみたくなります。
デザートには手絞りのモンブランも。ふわっと空気を含んだ絞りたてのモンブランクリームの味わいは専門店にも引けを取りません。
夕食後、中庭へ行くと、ファイヤーピットに薪の炎が揺れていました。高原の別荘で過ごすような居心地よさ。季節を問わず訪れたくなる魅力がここにはあるように思います。
TAOYA那須塩原
栃木県那須塩原市塩原1256
https://taoya-nasushiobara.ooedoonsen.jp/