尾瀬十帖で、秋の山の恵みに感謝する
里山十帖などを展開する10 stories hotelグループが、新たに尾瀬十帖をオープン。プレオープン期間中と聞き、9月のお彼岸を含む3泊4日を尾瀬十帖で過ごしました。
浦佐駅から無料の送迎バスに乗り、途中フレッシュな野菜がたくさん並ぶ道の駅に立ち寄りながらお宿へ。道の駅には丁度この地の名産でパンパンに身が詰まった茄子、椎茸が並んでいました。



お宿は尾瀬よりもさらに奥、山々にいだかれた奥尾瀬エリアにあります。山の麓からなんと22kmにも渡るトンネル道をバスで登りお宿へ。この一帯では昔、銀の採掘を行っていたそうで、銀山平とも呼ばれています。長いトンネルをくぐると、そこは銀山平だった。と呟きたくなります。

いざ、チェックイン
眼前に広がるのは、ログハウスが立ち並ぶ広大な空間。駒ヶ岳をはじめとする山々に囲まれています。

作家•開高健さんがこよなく愛した村杉という旅館を10 stories hotelグループが引き継いだのがはじまり。
敷地内にはレストラン青山緑水とスタンダードルームがある建物、6つのログハウス、村杉の建物だった内湯のあるoze stayなどが立ち並んでいます。魚沼市の温泉施設「白銀の湯」も敷地そばにあります。
さて、フロントやレストラン、スタンダードルームも兼ねる建物の中へ。木の温もりあふれる素敵なエントランス。



チェックイン後にウェルカムドリンクをいただきスタンダードルームへ。


厳選された家具の数々。窓からは美しい森の緑が見えます。

おいしいお菓子のサービスも。

今回、3泊4日で尾瀬十帖でお篭りすることを決めたのですが、この空間、ずっといても全く飽きません。むしろ住みたい。
敷地そばにある魚沼市の温泉施設「白銀の湯」へ
ご飯前にいざ温泉。宿泊すると宿から歩いてすぐにある「白銀の湯」のチケットをいただけます。そのチケットを持ってテクテク歩きます。



アルカリ性単純温泉のお湯は、pH8.8でとても滑らか。内湯と露天風呂があり、露天風呂からは駒ヶ岳を望むことができます。お湯加減が丁度良く(熱すぎず、低すぎず)ゆったりと入っていられました。
尾瀬十帖の内湯は、開高健さんが常宿としていた「村杉」改めoze stayという名の建物に。1階に内湯があります。

源泉は白銀の湯と同じ。とても滑らかなお湯です。
湯を上がったら、休憩スペースへ。暖炉を囲む空間には開高健さんの書物が並びます。奥にはキッチンが。oze stayの2階には宿泊スペースもあり、また新たな展開があるのかも。楽しみです。



秋の山の恵み満載!お楽しみのディナー
お楽しみのディナータイム!レストラン「青山緑水」でいただきます。フランスのミシュラン店で修行したシェフによるお料理はまさにご馳走。この地の大地の恵みたっぷりご飯です。


ようこそ森の中のレストランへ。と言われているような温もりある佇まい。テーブルに飾られた季節のお野菜が空間に彩りを添えています。


松の香りたっぷりの一品目には、魚野川のカジカのフリットが。山の幸によるウェルカムプレートです。

濃厚カボチャスープはコリンキーとたっぷりの松の実。

深雪ナスは、魚沼の13人の農家さんにしか作ることが許されていないもの。このナスをローストしたものをいただき。ジューシーです。お肉かと思ったほど。


地元のきのこ名人さんが収穫したとんび舞茸は子犬ぐらいの大きさがありました。香りと味わいが豊か。お吸い物や焼きでいただきました。

鶏は一羽まるまるロースト。スライスされたものに新潟村上の塩をつけていただきました。
締めは魚沼産コシヒカリのおむすびのお茶漬け。エゴマ味噌とゴマ味噌がちょこんと乗ったおむすびにかつおだしをかけていただきました。

3泊4日だったので、そのほかの日のディナーも色々美味しいものが登場しました。






サプライズがいっぱいのディナー。
キッチンには様々な山の恵みの保存瓶が並び、眺めているだけで幸せになります。

ディナーをたくさん食べても、温泉に浸かるとお腹がすく。待ってました朝ごはん!
朝ごはんの時間です。何やらお重が。


三段重をぱかっと開けると、そこは新潟の郷土料理の世界。かきのもと、みかけにしん、つるむらさき、はりはり漬け、車麩の煮付け、ゼンマイなど雪国の大切な保存食、郷土料理がいっぱい!
これらに合わせたるは、炊き立てのコシヒカリ!



キラキラのご飯にとっとこ卵をかけていただきました。釜のごはんはもちろん全部完食です。
2日目の朝食はパンでした。松の香りを閉じ込めた焼き立てパンは、これまで食べたことがない香り豊かなパンで感動の嵐!でした。

連泊したのでランチもいただき
宿の畑で取れたお野菜がたっぷり入ったパスタやカレーライスなどをいただきました。おいしかったー!

これから続くストーリーに心躍る
宿の前には焚き火スペースもあり、伺った日の夜は残念ながら雨だったのですが、晴れたら焚き火をしながら満天の星空を眺められるようです。
またサウナスペースも建設中だとか、さらにパワーアップしそうですね。
そういえば、朝は、雲海が流れ落ちる「滝雲」を見られる日もあるのです。滝雲鑑賞スポットへのバスも出ていて、これも見逃せません。
今回は行きませんでしたが、もちろんのこと尾瀬散策や奥只見湖散策も魅力的!
尾瀬十帖は12月から4月中旬は冬季休館となりますので、それ以外の時期にまた伺いたいと思います。
書ききれない程魅力てんこ盛りです。また私の定宿が一つ増えました。
尾瀬十帖
新潟県魚沼市下折立1031−2