新生・ホテルニューアカオ

熱海のシンボル的存在の「ホテルニューアカオ」が、閉館から復活し、昭和98年(2023年)7月に新生オープン!ということで、グランドオープンのお披露目会にいってきました。

ホテルニューアカオの歴史を語る映像の後、式典のスタートはダンス!情熱的なダンスに250名のプレスや招待者が酔いしれます。
運営をバトンタッチした株式会社マイステイズ・ホテル・マネジメントの山本俊祐会長のお話の中で、まもなく50周年を迎えるホテルニューアカオを、昭和の時代を表す「クラシックホテル」と、とらえていらっしゃったのが印象的でした。「ある人には、懐かしく。若い世代の方々には、新しく」昭和のクラシックホテルの趣を大切に保ちながら、これからの50年もニューアカオであり続けるためにと、考えたそうです。

子供の頃に家族で泊まった時に、夢の世界のように感じた、あのレストランはどうなっているでしょうか?


わー。変わっていません!とはいえ、椅子の生地やじゅうたんなど、張替えたりしているわけですが、それを変わったと感じさせないように、時を経た部分と同じ色合いのものを探して丁寧に改装しているのです。なんだか、奥深い愛を感じました。
かつてのホテルニューアカオでは、ここでコース料理を出していましたが、新生ニューアカオでは、ビュッフェ。
いつもは、伊豆や熱海のお料理中心ですが、お披露目会のランチビュッフェは全国のマイステイズ・ホテル・マネジメント運営のホテルやレストランのシェフと名物料理が大集合。もちろん、熱海近海の魚のお造りもすごかったのですが、北海道から羊のロースト、小樽の寿司、賞をとった鹿肉のパイ包み、石垣島から直送したトロピカルフルーツなど、日本は広い!他の地域のホテルへも行きたくなってしまいました。



さて。ホテルニューアカオの滞在へ戻ります。


温泉大浴場は3か所あります。しかも、源泉が違う!となれば、全制覇しなければなりません。
スパリウムニシキは、2018年に誕生。なんといっても絶景インフィニティ露天風呂が圧巻です。潮風を浴びながら温泉にすっぽりと浸っていると、日ごろのストレスや疲れがスーッと消えていきます。泉質は、ナトリウム・カルシウム-塩化物泉。つるりとした感触で、あたたまり、汗がにじんできます。内湯も大きなガラス窓で絶景。ひろびろした洗い場で、ドライサウナからも景色が見えます。

男女入れ替えで楽しめる、もう一方の露天風呂は段々になっていてどの湯船からも目線を遮らずに海が眺められるシアタースタイル。こちらは、海から昇る朝日が眺められます。

露天風呂「波音」は、海までわずか5mの場所にあり、景色はよしず越しですが、本当に波音がすごい。打ち寄せる波の音をききながら入る温泉の癒しは格別。ちょっと秘湯感があります。こちらの温泉は、他よりも濃い感じがあり、とろりとしたしっとり感がありました。
もう一か所「彩海」は写真がないのですが、ホライゾン・ウイング3階にあります。ぬるめと熱めの湯船があって、さらりとした感触。

泊まったお部屋はスタンダードな和室タイプ。窓からの景色の迫力があって、広縁に座っているととても気持ちいい。

夜景がキラキラ。熱海温泉を眺めながら過ごせるのは、ホテルニューアカオのロケーションならではの体験でした。

2023年は昭和98年ということで、ホテルニューアカオは昭和の年号を更新していくようです。そうかーーー。98年かーーー。レトロな世界を楽しむ、缶詰バーや射的など、「1泊で3日楽しめる」ホテルニューアカオは、元気に復活をとげていました。