桜満開温泉・箱根芦ノ湖 山のホテル – 温泉会議
温泉に浸り、自然に癒され、旅ならではのおいしいものに出会う。温泉旅は美と健康をもたらす幸せの源です。年200日、国内外の温泉を旅して見つけた一湯一会一グルメをつづります。

桜満開温泉・箱根芦ノ湖 山のホテル

温泉ビューティ研究家・旅行作家
山のホテル・温泉大浴場からお花見温泉

まさか。桜が満開!!

箱根・芦ノ湖の山のホテルはつつじのお庭が有名で、5月連休ごろから咲き誇るつつじを求めてたくさんの方が訪れます。では、その前の静かな時間にゆっくり過ごすのもよいかもと、泊まりにでかけました。

そしたら、今の時期、旧街道の道のりは山桜が満開。予想外の絶景にウキウキしてホテルへ到着。

混まないうちに温泉大浴場へと向かったら、なんと!この光景に遭遇したというわけです。

「なんと!まあ・・・。」

桜の花の美しさに見とれて黙浴。

露天風呂の奥はヒノキの森

露天風呂は覆いかぶさるような桜から、花びらがはらはら。

桜の奥にはヒノキの森が続きます。

温泉は、自家源泉でアルカリ性単純温泉、pH8.9。成分総計は241mgとマイルドで主成分はナトリウム-炭酸水素塩泉。炭酸イオン21mg、メタけい酸89.2mg、とろりとやわらかな肌触り。加温循環ですが、加水なし。とても温まる温泉です。

ゆっくりしたくて、温泉付きのお部屋にしました。部屋から芦ノ湖が一望。晴れていれば富士山も見えるはずですが、雨模様の芦ノ湖がしっとりと幻想的で、お庭の桜も満開、そして対岸には山桜。とても癒されました。

部屋のお風呂も温泉なのは幸せ

部屋も温泉も窓が開けられるのが気持ちいい。しかも両側から網戸がすーっとスライドして出てくる仕組み。山のエネルギーあふれる芦ノ湖の風を部屋や温泉に取り込んで、いい気分です。

スパ・モンターニュ 窓から芦ノ湖の絶景

山のホテルに泊まるもうひとつのお楽しみは、スパ・モンターニュ。シグニチャーメニューの「山の波動ボディバランス90分」を受けました。使用するオイルを選ぶプロセスがおもしろい。エレメントチェックといって、気分、体調、なりたい状態などをチェックして今の自分のバランスを整えるためのオイルを選んでくれます。5つのオイルから3つにしぼり、最後は香りを試して選びます。

わたしが選んだのは、Earthというオイルで、夏の終わりの午後をイメージしたもの。私事ですが、3月は年度末や締め切りラッシュで一秒たりとも気が抜けずに駆け抜けて疲労&ストレスがMAX、4月に入って3回目のワクチン接種の副反応を乗り越えて、ようやく旅へという状況。確かに暑い夏を駆け抜けて、ふっとひと息みたいな心身の状態に、あまりにもぴったりで笑ってしまいました。

箱根の杉を温泉水にひたしたものや、ヒノキの実をひたしたエキスを入れた足湯と足のマッサージからスタート。スクラブとボディーソープのトロリとした感触にストレスがとけていくようです。

背中の浄化スクラブと背面のトリートメント。最後はヘッドマッサージ。ストレスでカチカチだった脳と体が緩んでとても楽になりました。

施術後のリラックスルーム。雲がたなびく芦ノ湖がすてき。

山のホテルはフランス料理が有名なのですが、夕食は、体をいたわる日本料理にしてみました。

久しぶりの懐石料理。日本料理ってひとつひとつを少しずつ味わえて楽しい。新玉葱豆腐は甘い新玉葱の味わいが広がるぷるぷるの味わい。上にピータンがのっています。

吸物は霧がたなびく箱根のイメージ。出汁がとても美味しい。水雲真丈の下には黒タピオカが隠れていて、食感が楽しい。

足柄産山女魚炙り焼が、びっくりするほど美味しかった。焼き立て熱々で身はふっくらしっとり。旨みがすごい。地酒「相模灘」の純米吟醸酒が進んでしまいました。カリフラワーの甘酢漬けと川海老も美味。最後の桜エビとたけのこご飯までしっかり楽しめた晩餐でした。

朝の芦ノ湖。雨もまたよしと思える情景です。

朝食はフレンチレストラン「ヴェル・ボア」へ。ふわふわオムレツにソーセージと味噌漬けのベーコン。クロワッサンとミルクパン。自家製ジャムはオレンジとブルーベリー。コーヒーに牛乳を入れたいといったら、温めたミルクを持ってきてくれました。湖を眺めてゆったり過ごす幸せ。

雨があがったので、ホテルのお庭を散歩。

三本杉(7本ある)の場所は、気のエネルギーがスゴイ。かつて、箱根神社の宿坊だった場所とおききし、なるほどと思いました。脳みそが「ふゃ~っと」一瞬で気持ちよくなる。そんな感じ。

つつじも咲き始めています。桜満開温泉を楽しみ、ストレスや疲れをリリースして、「よし!」とやる気エネルギーをチャージできた旅でした。

根・芦ノ湖 山のホテル

石井宏子
温泉ビューティ研究家・旅行作家
「温泉は地球がくれたビューティーツール」。温泉、自然環境、食事など旅で心も体もキレイになる温泉ビューティ®を研究。温泉と美味しいものを求めて年間200日国内外の温泉を旅する。雑誌や新聞などに旅コラムを書き、テレビ・ラジオにも出演。海外ブランドのマーケティング・広報の経験から温泉地や宿の企画や研修もサポート。日本温泉気候物理医学会会員、日本温泉科学会代議員、温泉入浴指導員、国際中医師、気候療法士。杏林大学 外国語学部 観光交流文化学科 兼任講師(温泉療養学)公式HP: http://www.onsenbeauty.com
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