@湯田中温泉 八幡屋蟻五郎商店の「七味ごま」 – 温泉会議
温泉地のおみやげ屋さんを見かけると自動的に吸い込まれてしまう体質のワタクシ。日本中の温泉地でお買い上げ、しかも気に入ってリピートしているものばかりを温度高めに語ります!

@湯田中温泉 八幡屋蟻五郎商店の「七味ごま」

温泉おみやげ二スト・雑誌編集者
ごはんに味噌汁、納豆。そんなシンプルな朝ごはんも七味ごまがあれば寂しくない。

ひと振りで地味めしがとたんに映える、おいしくなる!

なんにでも“ごま”をかけてしまう習性があります。卵かけごはんにも、納豆にも、冷や奴にも、味噌汁にも。

ちょっと香ばしい風味が広がったり、食感に変化がついてり、見栄えがよくなったり。なんといっても“体にいいものを食べている”という安心感も大きいかも。

なかでも、我が家の常備アイテムとして欠かせないのが長野県は善光寺門前にお店がある八幡屋蟻五郎商店の「七味ごま」です。

八幡屋蟻五郎商店といえば、日本三大七味のひとつ、あの缶に入った「七味唐からし」があまりにも有名で、おみやげとしても定番中の定番ですが、僕のお気に入りは「七味ごま」。長野に行くたびに必ず買って帰ります。

出会いは善光寺に行ったときに覗いたお店の中。当初はお約束の七味を買ったついでだったのですが、たちまちそのピリリと辛い、でもごまの風味の邪魔は決してしない、そんな絶妙なバランス感覚の虜になったのでした。最近は「梅七味ごま」と一緒に二個買いするのが定番です。

いつも買うプレーンと梅の七味ごま。パッケージも可愛いのでもちろん誰かにあげる用としても活躍。各60g ¥486

でも、お店の中でもその味わい同様脇役に徹しているようで、ディスプレーも端っこのほう、お店のかたに「これをふたつ下さい」と言っても「こちらは唐からしではありませんが、よろしいですか?」と聞かれてしまう始末。「いや、これがいいんです」!

でも、そんな控えめな存在感も好きだったりして。

使い道は本当にいろいろ

いちばんのお気に入りは納豆にかけることですが、他にも冒頭にも書いた卵かけごはん、冷や奴はもちろん、お弁当に詰めたごはんの上に彩り的に振ったりしても映えます。うどんに振れば七味いらずです。和風のきのこパスタにかけてもうまいです。

旅先で買ったご当地ラーメンを自宅で食べる。全然即席麺っぽくなりません!
ちなみにこちらは青森で買った「長尾」の袋麺を調理。こちらも最近のお気に入りです。
家飲みのおつまみ作りにも。栃尾の分厚い油揚げに、肘折温泉で買った胡桃味噌塗ったものをトースターで焼いて、ねぎと七味ごまをトッピング。器は福岡・小石原焼。深夜に日本全国勝手に味の競演大会。

圧が強すぎないからこそ、いろんな料理と相性がよくて、特にどうってことない普通のものが、これを振ると急に料理上手の味に思えてしまう! ちょっと魔法のひと降りっぽい。

梅七味ごまは大根やトマト、海藻を使った和っぽいサラダのトッピングとしても活躍します。おにぎりにまぶしてもいいです。そして、今は新作の「カレー七味ごま」も気になっています、すごく。

見つけたらすぐ買う!が鉄則

善光寺のお店以外にも長野駅や軽井沢駅のお店はもちろん、松本や上田、上諏訪なんかの大きな駅のおみやげ屋さんで見かけた記憶があります。「七味唐からしはあるのに、七味ごまはない・・・」なんてこともしょっちゅうで、けっこう落ち込んで帰ってくることもあったり。なので「見つけたらすぐ買う!」が鉄則です。

缶入りも売っています。定番の「七味唐からし」の3倍くらいの大きさ。60g ¥648
開封後はこちらに移し替えて冷蔵庫でスタンバイ。

ということで、今回温泉地は長野県ならどこでもよかったのですが、いちばん最近行った湯田中温泉のお話を。4月の長野マラソンを走ったあと、ずっと行ってみたかった「よろづや」さんに念願の宿泊! 実はコロナ禍で長野マラソン自体、2回エントリーしたのに2回連続で中止、そのたびに予約していたこちらも宿もキャンセルせざるを得ない申し訳ないことになってしまい、今回が3度目の正直だったのです。

「よろづや」の桃山風呂にて”建築もお湯のうち”を実感

こちらが有名なよろづやの桃山風呂。柱も天井もカッコいい。

憧れだった「桃山風呂」で素晴らしい建築を実際目にして感激。そしてお湯は熱すぎずぬるすぎず、ちょうどいい入り心地はきっとプロの技のたまものに違いありません。露天はちょっとだけ温度低めなので外の風に当たりつつのんびりしたくなったらこちらへ、と何度も往復して堪能させていただきました。泉質はナトリウム塩化物・硫酸塩泉で弱アルカリ性の湯。けっこう発汗するあったまりの湯です。

長野マラソン終盤、めちゃめちゃふくらはぎが痛くなって、苦しんでいた頃。
左のブルーのTシャツが僕です。

マラソン自体は途中で何度も立ち止まってしまい、かつてない苦しい走りだったのですが、大して落ち込まなかったのは、素晴らしい宿とお湯に優しく癒やされたのと、旅ラン用の巨大なリュックの隅っこに、帰ってからのお楽しみ「七味ごま」が佇んでいたからかもしれません。

八幡屋蟻五郎商店 MIDORI長野店

駅ビルMIDORI長野店の2階 信州おみやげ参道“ORAHO”エリア内にあります。
改札から入って割と手前のほうなので時間がなくても、焦りません。

湯田中温泉 よろづや

長野県下高井郡山ノ内町平穏3137 ☎0269-33-2111

老舗の立派な宿なのに一人でも泊まれるのが本当にありがたいです。

井上智明
温泉おみやげ二スト・雑誌編集者
1970年、おんせん県生まれ。出版社に雑誌編集者として勤務しつつ、日本全国の温泉めぐりをライフワークとする。好物は「硫黄の香り」「ぬるめでのんびり」「寝転がれる」。近年ランニングに目覚め、全国のマラソン大会に温泉とセットで出かける「旅ラン」も増える。ほぼひとり旅。旅先で駅の売店、道の駅、おみやげ店を見つけると自動的に吸い込まれる性質あり。
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