@湯田川温泉 「殿様のだだちゃ豆」 – 温泉会議
温泉地のおみやげ屋さんを見かけると自動的に吸い込まれてしまう体質のワタクシ。日本中の温泉地でお買い上げ、しかも気に入ってリピートしているものばかりを温度高めに語ります!

@湯田川温泉 「殿様のだだちゃ豆」

温泉おみやげ二スト・雑誌編集者
「殿様のだだちゃ豆」湯田川温泉の「ぱろす湯田川」で購入!

旅先で必ず探し求めてしまうのは「つまみになるもの」

いろんなところを旅する、というよりお気に入りのところに何度も通うのが好きです。それはやっぱりお気に入りの温泉宿は、毎年のように通い続けたいから、にほかなりません。

山形県鶴岡市にある湯田川温泉もそのひとつ。

しかもここにはお気に入りの宿がふたつあって、交互に行っている、と言ってもいいくらい。でも、どっちに泊まったとしても、たとえ雪が降りやまなかったとしても必ず立ち寄るのが、温泉街の端っこにあるお土産屋さん「ぱろす湯田川」です。“ぱろす”って何だろ?しかもひらがな…調べてみると「ぱろす」→「パロス」→「pharus」→ラテン語で「灯台」?湯田川温泉における灯台的存在?なんとなくわかるような気がする…

こちらが「ぱろす湯田川」。だだちゃ豆ソフトクリームが有名みたい。き、気になる・・・今度食べてみたい

湯田川温泉を灯し続けるランドマーク的おみやげ屋さん

なんとなくレトロな外観から中に入るともっとレトロです(笑)。店内もいわゆる昔ながらのよろずやって感じで、鶴岡のおみやげからコンビニ的な食品まで揃うラインナップ。本当に近所の子どもたちがおこづかい握りしめて、駄菓子を買いに来ている、本当に昔ながらの光景。もちろんお酒とつまみもひと通りそろっています。両方の泊まるお宿にアルコールの自販機がないので、公共の湯「正面湯」に入った帰りにお酒とおつまみを買い込んでくのがいつものルーティン。

そんななか、いつも買うのが鶴岡のおみやげかつ、ビールのつまみになる「殿様のだだちゃ豆」。簡単に言うと、庄内地方特産の枝豆「だだちゃ豆」をフリーズドライにしたものなのです。ほんのり塩味なので、ビールが進む!お値段は380円、量は多くない(15g)ので若干お高い? なにせ「殿様」ですから。でも、だだちゃ豆ってこの地方でしか採れない高級品なんですよ。そして、世のおみやげ3大原則「軽い・小さい・日持ちする」を珍しくクリアしてる!

ちなみに鶴岡市内のお土産屋さん、鶴岡駅前の清川屋とか駅のNewDaysなんかでも売っています。さらにはネットでも買えます。

ビールに合わせることが多いのですが、この日は自宅で焼酎レモン割りと。もちろん相性よし。

やめられない止まらない、瞬殺の味わい

そして食べ始めると止まらないから、一瞬でなくなるんですよ…そのままお宿でビール飲みながらいただいちゃうこともあるし、持ち帰って家飲みのおともにしたり。どちらにしても殿様的贅沢。

湯田川温泉でのお気に入り宿は

毎年のように通う湯田川温泉でのお気に入りは「湯どの庵」と「九兵衛旅館」。今回は九兵衛旅館にお世話になりました。こちらのお宿はなんといっても、「ごはんがうまい!」、これに尽きます。庄内の海の幸・山の幸が季節に合わせて2カ月に1回位の割合で変わるんです。しかも、冬なら鮟鱇の膳、寒鱈の膳。春後半になると孟宗の膳、夏は岩牡蠣の膳、冬はズワイガニの膳…どれも破壊力抜群の美味しいワードが並びます。でも、今回お願いした基本のプランにしても、その時期その時期の地元の美味しいものが間違いなく出てきます。

とにかく食の満足度が高すぎて何度もリピート中の「九兵衛旅館」

宿泊は1月末だったので、寒鱈のどんがら汁と鱈の子めしが食べられました!さらに言うと、地酒メニューがものすごく豊富なので、料理に合わせていろいろ頭を悩ませて選ぶ楽しみもあって。食で時間が豊かになる、ってこういうことなんだな、と。しみじみ実感します。

朝ごはんの鮭なんてあの「温泉旅館の朝ごはんで出てくる焼き鮭」とは全くの別物です。身が分厚くてジューシー、塩分も控えめ。

1月下旬に登場した鱈のどんがら汁と鱈の子めし。左奥の小さい器に入っているのが鱈の卵。こちらをごはんとともに右奥の海苔にのっけていただきます。うますぎる。どんがら汁は簡単に言うとあら汁です

他にはない「金魚風呂」にて水族館気分で?入浴

こちらのお宿のもうひとつの名物は「ザ・金魚風呂」。あ、「ザ」は僕が勝手につけただけ。正式名称は「川の湯」です。たま~に水槽で魚が泳いでる内風呂を見かけますがやっぱりここが群を抜いて華やかで楽しいです。深夜は水槽の照明が落ちていて、金魚さんたちもお休みモードなのですが、何かの拍子に照明が灯ると夜でもいきなり活動モード!元気に泳ぎ出すのです。もう意味もなくずっと眺めてたい。

これが噂の金魚風呂。勝手に日本最大級では?と思っています。ゆらゆら揺れてる金魚を見てるとなんだか和んできます。

男女入れ替わりで露天風呂のついた湯船も、貸切風呂もあるのですが、九兵衛旅館と言えば、やっぱりこの「ザ・金魚風呂」に尽きます!

泉質はナトリウム・カルシウム硫酸塩泉、加温はあるものの、湯田川温泉全体が「源泉かけ流し宣言」をしているのでそれに則っています。個人的には貸切風呂が一番お湯がまろやかで気持ちよかった気が。夜中にひとりここでぼんやりするのが至福のとき♨

いつもは、冬場に訪れることが多い湯田川温泉ですが、いつかは孟宗の膳の時期(5~6月)に泊まってみたいなあ、いやいや岩牡蠣の季節も捨てがたい、と次の旅の予定に前のめりになってしまう、そんな九兵衛旅館なのでした。

◆ぱろす湯田川

山形県鶴岡市湯田川甲31-2

浴衣に下駄で出かけるのが似合うお土産屋さん。

◆九兵衛旅館 

山形県鶴岡市湯田川乙19

yudagawa@kuheryokan.com

土曜日でもひとりで泊まれる、本当にありがたいお宿です。




井上智明
温泉おみやげ二スト・雑誌編集者
1970年、おんせん県生まれ。出版社に雑誌編集者として勤務しつつ、日本全国の温泉めぐりをライフワークとする。好物は「硫黄の香り」「ぬるめでのんびり」「寝転がれる」。近年ランニングに目覚め、全国のマラソン大会に温泉とセットで出かける「旅ラン」も増える。ほぼひとり旅。旅先で駅の売店、道の駅、おみやげ店を見つけると自動的に吸い込まれる性質あり。
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