@伊東温泉 「ぐり茶」 – 温泉会議
温泉地のおみやげ屋さんを見かけると自動的に吸い込まれてしまう体質のワタクシ。日本中の温泉地でお買い上げ、しかも気に入ってリピートしているものばかりを温度高めに語ります!

@伊東温泉 「ぐり茶」

温泉おみやげ二スト・雑誌編集者
「ぐり茶の杉山」で買った「初摘み 新ぐり茶」(70g \1,458)。2,000個限定販売の貴重な一品。いつもは100g入りで1,000円くらいのやつを買っています。

この連載では日本全国の温泉地での僕のお気に入りおみやげを紹介しているのですが、10回以上やっている中で、ハッと気付いたのは「王道の温泉地がほとんどない!」。もっと読んでいる人の役に立つ、人気の温泉地も取り上げねば!でも、有名どころって難しいんです。おみやげの数も種類も多すぎて!あと、王道ゆえに「いかにも」なもの、「誰でも知ってるわ!」すぎるものも多いし。

でも、さすがに伊豆も箱根もやってない・・・というのはまずい!ということで、今回は伊豆の中でも伊東温泉から、自信を持っておすすめできる伊豆ならではの名品をご紹介します。

王道の伊豆で買うべきおみやげの最適解は?

その名も「ぐり茶」。伊東の駅の売店や駅から歩いて10分くらいの「ぐり茶の杉山」で売っています。でも、熱海や修善寺の大きいおみやげ屋さんでも見かけます。でも、いったいなにが「ぐり」なんだろう?

茶葉がぐりっとしてるから?・・・まさかね。

と思ってパッケージの裏面を見たら「茶葉の形がよじれている感じからぐり茶と呼ばれています」・・・って正解やん!正式には「蒸し製玉緑茶」というのだそう。

今回はGW中ヒマだったので、伊東の駅前をぶらぶらしながら、お店まで。

時期的に新茶がずらりと並んで、「ああ、お茶の旬は今なんだね」といまさらながらに実感。

せっかくなので、少しお高めだけど、試飲してみて美味しかった「初摘み 新ぐり茶」を購入。「こちら限定なんですよ」なんて言われるとついつい手が伸びちゃう、買い物好きあるある。

確かに「ぐりっと」してる

早速自宅で開封してみて、その形状を確認。確かに「ぐりっと」してます。

くるんくるんではなく、クルッとしている茶葉。なんだかかわいらしい。

店頭で試飲したときにはお湯の温度はあまり高くなかったことを思い出し、裏面の「美味しいぐり茶の飲み方」を見ながら慎重に淹れます。やはり適温70℃って書いてある。でもこの「70℃」ってのが難しいんだよね・・・急須にお湯を入れて、さらにそれを湯飲みに移してちょっと待って、茶葉を急須に入れて(5~8gってのがちゃんと測れないので適当に)30秒待つ・・・どれどれ?

あ、店頭で飲んだような絶妙感はないけど、いつものお茶より全然美味しい!具体的に言うとちょっと茶葉の甘みが出て、優しい味わいなのですよ。気分的には午後のちょっとした休憩のときにホッとする一杯に。甘いものとの相性もよいです。

いつもより丁寧に、マジメに淹れてみました。
この日はリモートワーク。お昼ごはん代わりの抹茶風味の小豆入りパンにものすごく合います!ちなみにこの湯のみ、今はなき山梨県橋倉鉱泉で買い求めたもの。ひとり温泉をはじめた頃よく泊まった、思い出のお宿でした。

そして自分的には2煎目も重要なのです。お湯の温度はさっきより高めにして、短時間で(お湯を注いですぐでいいという説もあり)注ぎます。今度はキリッと熱くて茶葉の味もダイレクトに感じられます。でも強すぎない。あくまで優しさある味わい。これは食後の一杯によさげかな。

ちなみに路面店ではお茶のバリエもたくさんなのですが、ティーバッグタイプもかなりあったので、普段お茶をわざわざ淹れない方へのおみやげにもいいですよね。駅の売店にもティーバッグタイプ、売ってました。

こちらもおみやげ三大条件、「軽い」「かさばらない」「日持ちする」を見事にクリアしています。

リピ確定!伊豆の定宿にしたい「鈴伝荘」!

そして、伊東の温泉と言えば最近見つけたお気に入りは「鈴伝荘」。インスタでいろんな人があげていてずっと気になっていたのです。

こちらは南伊東駅から歩いて5分のところにある、晩ごはんは出さない1泊朝食付きの「片泊まりの宿」。夜は名店も多い伊東の街でどうぞ、というスタイル。普段はもう温泉入っちゃったら出かけるの面倒で、できるだけお宿で食べちゃいたい人なのですが(浴衣も着替えるの面倒だし)、近くの居酒屋で地魚なんかの好きなものを好きなだけ食べるのも悪くないな、と。散策するのにもいい気候だし。

昼寝したくなるほど日当たりのいい部屋に通されて、ちょっとだらだらしたくなったけど、やっぱり温泉!

4つのお風呂が全て貸し切りできる幸せ

鈴伝荘の一番人気(に違いない)の露天風呂。先客があることも多く、隙を見て突撃。二度目の挑戦で無事入れました。
そしてこれが箒みたいな源泉注ぎ口。よく考えられてるなあ。

こちらは4つあるお風呂がすべて貸し切りにできるスタイルなのです。

まずは絶対入りたかった、広々とした2階の露天風呂へ! 箒?みたいな細い竹を通して源泉が湯舟に注がれることで、源泉を薄めずに温度を下げているのです。出たり入ったり、湯端で寝転がってだらだらしたり、もう、ここでずっとすごしていたくなるほど極楽♨

このあとももちろん宿泊中に4つの湯舟をクルージング。そして、最後はこちらの露天でシメ、大充実の湯めぐりだったのでした。泉質はアルカリ度やや高めの単純温泉がたっぷり、もちろん源泉掛け流しです。

こちらも貸し切りできる大きな内風呂。一人なので申し訳ないほど贅沢してる気分。きっと昔は大浴場だったんだろうなあ。

500円の朝ごはんがすごすぎる件

そしてこちらのお宿のもうひとつのお楽しみが朝ごはん。おっきな鰺の干物に、どうしてここまで!と思えるほどの種類のおかずが美しく盛られて登場。朝から幸せすぎる。

これが500円朝ごはん!鰺の干物が写真に収まりきれてないw
毎日こんな朝ごはんだったらなんて幸せなんだろう、とつい妄想してしまいます。

こちらのお宿、素泊まりで泊まると5,450円、朝ごはん付きだと5,950円(トイレなしの部屋の場合)・・・つまりこんな立派な朝ごはんが500円なのです!もはや金銭感覚バグりすぎだろw

ということでリピ確定、伊豆の定宿にしたい! と思ったのですが、これだけいいところづくしのお宿と言うことが世の中にバレてしまったらしく、すっかり予約が取りづらくなってしまい。なにせ楽天トラベルでは予約受付停止中です。

これは地道に根気よくアタックするしかない?

でもまた泊まりたいなあ。

◆ぐり茶の杉山 本店

静岡県伊東市銀座元町7-25

もちろん通販もやってます。伊豆高原にも支店あり。

◆鈴伝荘

静岡県伊東市広野4-1-13

HPなし!

でも、いわゆる安宿ではなく、清潔感もあって、フリードリンクコーナーもある、さらにWi-Fiまであるので、すごく快適に過ごせます。そして、その後の情報により、現在は改装中らしく、しばらくお休みしているとの説が濃厚。新装オープンしたらいち早く泊まりに行きたい!

井上智明
温泉おみやげ二スト・雑誌編集者
1970年、おんせん県生まれ。出版社に雑誌編集者として勤務しつつ、日本全国の温泉めぐりをライフワークとする。好物は「硫黄の香り」「ぬるめでのんびり」「寝転がれる」。近年ランニングに目覚め、全国のマラソン大会に温泉とセットで出かける「旅ラン」も増える。ほぼひとり旅。旅先で駅の売店、道の駅、おみやげ店を見つけると自動的に吸い込まれる性質あり。
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