朝日が昇る湖目の前！ワイルド絶景露天風呂【北海道・支笏湖温泉郷　丸駒温泉旅館】

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#自然湧出

西村祐子

ライター・「ゲストハウスプレス」編集長

北海道の玄関口、千歳からも近い支笏湖畔にある丸駒温泉旅館に行ってきました。

北海道の温泉は何かとワイルドな秘湯が多い印象ですが、ここも伝統と格式の「日本秘湯を守る会」の会員宿であり、湖のすぐ脇にある足元湧出湯の天然露天風呂がある、ユニークな温泉です。

人里離れたという言葉がふさわしい絶景露天風呂

丸駒旅館は、創業大正4 （1915）年から続く老舗温泉旅館です。支笏湖畔といっても、中心部からここに辿り着くまでにクルマで2〜30分はかかり、さらに旅館の先は行き止まりという、果てっぽさがある立地。館内から湖を眺めてみても、まったく人工物が目に入らない！ほんとうに静かで穏やかな気持ちになれる場所だなと感じました。

館内は、リノベーション改装されているところと、昭和な懐かしさがいい具合にミックスされて、なんとも和める空間になっています。

源泉掛け流しの天然温泉は、創業当時よりこんこんと湧き続ける天然露天風呂をはじめ、サウナつき大浴場、露天風呂やプライベートサウナ付き貸切風呂とバラエティ豊富。

丸駒温泉の泉質は、海水の成分に似た「塩化物泉（含土類･石膏－食塩泉）」で、塩分を含んでいます。（成分表：ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩温泉（中性低張性高温泉））

入浴後、肌に付着した塩分が汗の蒸発を防ぐため、保温効果は抜群。そのため「熱の湯」ともいわれているそう。

THE大自然！ワイルド過ぎる露天風呂

大浴場から続く渡り廊下の先にあるのが、全国でも約20か所しかないといわれる足元湧出湯の天然露天風呂です。

浴場と湖を岩場で隔てただけ！創業当時から変わらないというめちゃくちゃワイルドな露天風呂は、湯の深さも季節によって上下する支笏湖の水位と同じという自然まかせ。

なんで、行ったときは、自然に任せているため湖水が引いている場合は入れない可能性があるというような注意書きがあり、行ってみると…

な、るほど、これは入れない（笑）無理やり足だけ浸かったものの、この日は残念ながら露天風呂の中で温まることはできませんでした。

サウナと支笏湖の水を引いた水風呂で「ととのう」仕様も完璧

丸駒温泉旅館は支笏湖湖岸で唯一の朝日が見られる位置に大浴場があって、朝日を浴びながらの朝温泉を堪能できます。

2022年12月にサウナ施設もリニューアル。大浴場のサウナが本場フィンランド式「ロウリュー」可能なストーブに変更され、また貸切サウナ付き温泉が新たにオープンしました。サウナには必須の水風呂には支笏湖の水を引いていて、常に支笏湖と同じ温度なんだそう。冬とか寒そう…なんて思いますが、逆に北海道の真冬でも凍らない日本最北の不凍湖だからこそできること。

わたしはめちゃくちゃサウナ好きではないですが、熱い温泉やサウナでガンガンに温まってからの外気浴・水風呂の気持ちよさはたまりません。さらにここでは自然そのものの絶景としんとした静けさ、美味しい空気が味わえるのですから、極上の喜びです。