伝統ある温泉に浸かりつつ、ラウンジでワーケーション滞在も【箱根底倉温泉 箱根つたや旅館】
少し前のことですが、箱根温泉旅を満喫してきました。
箱根つたや旅館は、江戸時代に蔦屋平左衛門が創業したという老舗温泉旅館だったところを2019年に温泉ゲストハウスにしたユニークな素泊まり宿です。

素敵にリノベーションされた和洋それぞれの個室のほか、ドミトリーもあり、リーズナブルに箱根温泉旅を満喫することができます。

また、Wi-Fi完備の広いキッチンつき共有リビングもあって、ワーケーション目当てのおひとりさまもよく利用している人気の施設です。


素泊まり宿なので夕食は外で食べる必要がありますが、強羅や宮ノ下周辺には美味しい食事処もあるので、困ることはなさそう。
大・小浴場と離れの露天風呂もあります
温泉は、露天風呂つきのナトリウム-塩化物温泉。低張性・弱アルカリ性の高温泉で、美人泉質の目安になるといわれるメタケイ酸を113mg/kg含むそう。浴場は床から湯船まで保温性に優れ、肌触りがよく肌当たりがよく、遠赤外線効果が高い希少な石の「伊豆青石(いずあおいし)」を使用しています。

江戸時代に箱根七湯の一つに数えられた名湯の底倉温泉。岩の割れ目から高温の弱食塩泉と単純温泉が湧き出す底倉の湯は、戦国武将が「隠れ湯」として傷を治し、宿主が灸や食事療法を施す湯治のさきがけだったのだそう。
男女入れ替え制大浴場のそこくらの湯には、モダンな湯治場の雰囲気を表現したというオリジナルの浮世絵風壁画があり、その迫力にびっくり。お湯はしっとりといいあんばい。浴場自体もとても広く、開放感もあってリラックスできます。

露天風呂は昔からの風情を活かしつつ、屋根や更衣室はしっかり整備。露天風呂に向かう渡り廊下を歩いていると、近くを流れる川のせせらぎも聞こえてきます。温泉は夜は23時、朝は6時から入れたので、しっかり朝風呂も堪能しました。

共有ラウンジがとても広くて、くつろげる雰囲気があります。キッチンにはコーヒー豆が置いてあり、自分で挽いて飲めるようになっていますし、食器もおしゃれなものが置いてあるのでテンションが上がります。食事がついていないことで時間に追われる感覚もなく、気ままなひとり旅にもぴったり。連泊してゆっくりここで仕事をしながら温泉三昧してみたい!そんな素敵な施設でした。

足湯しながらカフェタイム・NARAYA CAFEへ
箱根つたや旅館から徒歩圏にある、箱根登山鉄道・宮ノ下駅近くにある300年続いた奈良屋旅館の名前を引き継いだ NARAYA CAFE(ナラヤカフェ)にも立ち寄ってみました。

こちらには、屋根付きのデッキで足湯をしながらその場でコーヒーが飲めるという、まさに正真正銘の「足湯カフェ」があって、大人気なんです。

坂に沿って建てられた木造の古い建物を利用しリノベーションしている施設は、カフェのほか、併設ギャラリーショップがあったり、子どもが絵本が読めるような休憩スペースもあるなど、店内をぶらり巡ってみるだけでの楽しめるつくりになっています。

箱根は、エリアによって雰囲気ががらりと変わるのがおもしろいところ。クルマで便利にアクセスするのもよいですが、箱根登山鉄道に乗って、急坂を上るために列車が後ろ向きに動くスイッチバックの様子を楽しみながら宿に向かうのもまた一興です。