前のめりドボドボ塩ビ管湯口【新岡温泉】
浴室内ではなく、窓の外から顔をのぞかせ、湯船に源泉をドボドボ投入する塩ビ管湯口さん。強引に突っ込んでくる骨太な魅力にあふれています。よく見ると、かなり老練なご様子。年齢を重ねるからこそ醸し出される、イケオジの色気ですね。
良泉の密集地帯に湧く老舗温泉
青森県の津軽平野は、車で数分圏内に何軒も温泉施設がひしめき合う、湯めぐりしがいのあるエリアです。しかも、どの施設も湯づかいが良く、お湯が新鮮で最高です。
そんな津軽平野の岩木山寄りに位置する新岡温泉は、中でも人気な温泉施設。そして、湯口さんも素晴らしいのです。
甘タレのような味わいのモール泉がかけ流し
以前は旅館だったそうですが、現在は日帰りのみ営業の新岡温泉。それでも有難いです。入浴料は300円というコスパの良さも魅力的です。
浴室は男女別の内湯のみ。7、8人が入れそうな長方形の湯船がひとつのシンプルな作りです。整然と張り巡らされた昭和レトロなタイルが良い味を出していますね。こんな素朴でノスタルジックな雰囲気だけで、もう充分嬉しいです。
泉質は、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。薄く濁った琥珀色のお湯は、青々と生い茂る葉っぱを砂糖でじっくり煮つめたような、甘いモールにアブラ硫黄をブレンドした香りです。このアロマで身体の空気を全部入れ替えたい。飲んでみると甘塩ダシ味で、蜜のような甘タレに塩ゆで玉子を2日間漬け込んだような味わい。みたらし団子をつくったら、きっと美味しいはずです。ツルツルでヌルヌルスベスベ、トロトロな肌触りも絶品。お湯の鮮度が抜群で、細かい泡付きで真っ白になるアワアワ体感も極上です。この源泉に何日間も漬け込まれて、最終的には溶けてしまいたい。
常にフライングする骨太パイプな湯口さん
そんな極上源泉を湯船に供給する湯口さんは、斜め上を向いている塩ビ管。浴室内ではなく、なぜか窓の外から顔をのぞかせています。前のめりに、強引に、フライングするかのように外から頭を突っ込んでくる強引さは、骨太な感じで素敵です。
若さゆえ、なのかと思いきや、よく見ると割と年季が入ったベテランなご様子です。年を重ねたからこそのポジティブな姿勢。老練なものにしか醸しだせない、イケオジの色気にあふれているようですね。素敵です。奥には、引退されたのであろう、岩づくりの湯口OBが見守ってくれています。
私たちは、これからもお世話になります。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
温泉情報
【新岡温泉】
住所:青森県弘前市新岡萩流161-12
電話:0172-82-4521
URL:http://www.iwakisan.com/hot-spring/category/other/
泉質:ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(低張性 弱アルカリ性 高温泉)
源泉温度:46.0℃
pH:7.82
湧出量:?ℓ/分(動力)
加水:あり
加温:なし
消毒:なし
利用状況:かけ流し
※訪問時の情報です(2021年8月)
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