ドロドロ壺爆発湯口【咲花温泉 柳水園(男湯)】
楕円形のなめらかな器は、湯の花と析出物に侵され、自然に還りかけています。人工物と天然の源泉の力が融合して生まれた奇跡的なアートですね。ちなみに、数年前までは壺型だったそうですが、今は上半分が吹き飛び、真っ二つに。ここの凄まじい源泉パワーを物語ります。
女湯の「魚使い小僧」湯口さんも素晴らしい
「咲花温泉 柳水園」の概要と、源泉の特徴、女湯と女湯にいらっしゃる湯口さんは前回の記事で紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
源泉に飲み込まれ、朽ち果てそうな男湯の絶景空間
女湯同様、男湯も5、6人が入れそうな湯船がひとつに、無地タイルが張り巡らされたシンプルなつくり。しかし、朽ち果て具合はこちらのほうが圧倒的です。
源泉の力に支配され、壁はベッコリ剥がれかけてデロデロな状態に。新築の綺麗な浴室は、それはそれで気持ち良いものですが、こちらはじっくりと時間をかけて自然と一体化する途中の成長段階。まさに今がベストコンディションではないでしょうか。
この空間に身を置くことで、大自然の偉大さを感じられ、包まれるような神秘的な感覚になっていました。自分なんてちっぽけな存在なんだな、とか、今まで小さなことで悩んでいたんだな、別にそんなことどうでもいいじゃないか、とポジティブな気持ちになるから不思議なものです。
ドロドロデロデロが美しい湯口さん
そんな男湯の絶景の中、源泉供給を担当する湯口さん。その空間を象徴するように、一番自然に還りかけているお姿です。数年前までは壺型だったそうですが、上半分が吹き飛びこの状態に。常連のおじさまいわく、「壺」ではなく「ふぐ」だったそうですが、真相は不明です。
楕円形のなめらかな器は、湯の花と析出物に侵され、ドロドロでデロデロです。人工物と天然の源泉の力が融合して生まれた奇跡的なアートですね。美しすぎます。この瞬間を切り取って、額縁に入れ、家の一番いい場所に飾っておきたい。
温泉情報
【咲花温泉 柳水園】
・住所:新潟県五泉市咲花温泉7241
・電話:0250-47-2121
URL: http://www.sakihana.jp/stay/ryusuien.html
・泉質:含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉[硫化水素型](低張性 弱アルカリ性 高温泉)
・源泉温度:48.6℃
・pH:?
・湧出量:?ℓ/分(?)
・加水:なし
・加温:なし
・消毒:なし
・利用状況:完全かけ流し
※訪問時の情報です(2021年7月)
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