湯治って・・・なにするの? – 温泉会議
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『現代湯治』を複数のメンバーが語り合うように記事を執筆します。温泉でストレスを放電、心をふわりと軽く。ひとりでもふらりと行ける温泉宿の毎日をのぞいてみませんか。

湯治って・・・なにするの?

今日も今日とて、緩めの時間が流れている栃尾又温泉です。

お客様からよく尋ねられるご質問。

「湯治って、なにすればいいんですか?」

その質問待ってました!というのが、湯守の内心。

自在館が考える湯治は、「何もしないことを許容される」ということがとても大切。

あれをしなければいけない・・・、これをやらないと損かも・・・、

なんて思ってしまったら、良いお休みなんてとれません。

誰しもありませんか?「あ、なにかしなきゃ・・・」みたいな焦燥感。

私はあります。すごくあります。笑

日本人の気質は、良くも悪くも「真面目」だと言われます。

仕事なども「休まない事」や「忙しい事」が美学と語られることが多いです。

それ自体は、とても良いこと。やるときはやる。ビシッと頑張る。

でも、休むべき時に、ちゃんと休む。これは以外と表だって語られません。

「がんばれよ」「がんばってるね」って、みんな声を掛けてくれるけど。

「休んでね」って、あんまり言われませんよね。

だから私達は、あんまり言われない「休んでね」ということを、

感じて貰える空間、場所でありたいと願っています。

「湯治って、なにをすればいいんですか?」

その質問への私達の答えは、

「お風呂に入る事以外、なーんにもしないでください。」

しいて言うなら、眠くなったら眠る事。

お腹がすいたら、食べること。

それ以外は、本を読む、昼寝をする、お散歩をする。

外を見てぼーっとするのもよし。

それくらいです。

特別なにかあるとすれば、特別なにかしないと、決めていただくこと。

そんな心の準備ができたならば、きっと良い湯治ライフをお送りできると思います。

星宗兵
若旦那
400年続く湯治宿(新潟県・栃尾又温泉 自在館)の若旦那、趣味は野球・スキー、ゴリゴリの体育会系、暇があれば山遊び。温泉が湧き続ける限りこの里山を守りたい。
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