老舗の温泉宿の裏庭で貸切グランピング!【岩手・金田一温泉郷 YUDA BASE】
岩手県二戸市にある金田一温泉郷「割烹旅館おぼない」
岩手県北部、二戸市にある金田一温泉郷は、江戸時代には南部藩の湯治場として「侍の湯」と呼ばれた古い歴史を持つ、こじんまりと落ち着いた雰囲気の小さな温泉地です。
金田一温泉郷にある「おぼない」は、開湯380年という古い自家源泉「玉の湯」を持つ旅館。泉質は単純温泉。優しくなめらかで、お肌がしっとりツルツルになる美肌の湯です。
この伝統ある旅館を切り盛りするのは、若女将の大建ももこさん。手の混んだ食べきれないほどの食事や温泉はもとより、自前のかわいらしいイラストが添えられたメニューや館内のしつらえもうれしい、訪れるとあったかい気持ちになれる旅館です。
はじめてわたしが訪れたときはまだ雪がたくさん残る季節。温泉の雪かきをしている近所のおばあちゃんの姿にもほっこりした気分になりました。
老舗の風情がたっぷりの素敵なおぼない旅館ですが、館内を改装してカフェをつくりランチも提供、庭をDIYで改造してアウトドアダイニングイベントを行うなど、新しい試みに次々とチャレンジしています。
キャンプ&極楽温泉の「YUDA BASE」誕生!
さらに2022年4月には、裏庭を改装し、1日1組限定のプライベートキャンプスペース「YUDA BASE」としてオープンしたというお知らせが!
ドックランつき、ウッドデッキにティピー型のテント、電源やハンモック、温水キッチン、温水ウォシュレットトイレもついているという豪華さ。とはいえ、そこは旅館の裏庭。好きな時間に旅館内の内湯にも入ることができるというのが、またたまりません。
敷地面積約1200㎡、広いドックランスペースもある敷地を1組貸切で使え、希望すればアウトドアで夕朝食をいただくこともできるそう。
このキャンプスペースができたのは、新型コロナウイルスが流行し始めた2019年の春、2か月間休館することになったおぼない旅館。その間「暗い館内に引きこもって下を向いてないで、裏庭で過ごしてみようか」とももこさんの夫である支配人が提案したのがきっかけでした。お客さんのいない静かな宿の状況にうつむいてしまわないよう、どんどんDIYで裏庭をリノベーションしていったのだそう。
ももこさんは「この場所はまだ出来たてほやほや。みんなに育ててもらって成長して、何年か後コロナが終息した時、ここでの思い出をもった家族がたくさん集まって、大きな声で「カンパーイ!」ができたらいいな」と考えています。
老舗温泉&グランピング(豪華キャンプ)のこの組み合わせは相当豪華!もしかしたら世界でも稀な施設かもしれませんね。次回はわたしも星空の下、ゆったり温泉三昧のグランピングを堪能してみたいものです。