冬も、春も、夏も。最高! – 温泉会議
『重要文化的温泉風景』を複数のメンバーが語り合うように記事を執筆します。心に残る温泉風景の文化を愛し、守り、振興し、旅して入って伝えて応援したいと思います。

冬も、春も、夏も。最高!

クリエイティブ・ディレクター、編集者

あぁ、早くも冬が待ち遠しい。

毎年、冬に訪れるニセコ。宿泊するのはほとんどひらふですが、必ず訪れるのがニセコ五色温泉です。ご存知のようにひらふにもたくさんの温泉があります。気軽に入るなら『湯元ニセコプリンスホテル ひらふ亭』や『ホテルニセコアルペン』ですが、せっかくニセコに行くのだから、とニセコ滞在中のほぼ毎日、通っているのが『ニセコ五色温泉」。レンタカーでなければ行けないということもあって(または車を持っているローカルでなければ行けない)、この風呂はいつも人影まばら。こんなに素晴らしい温泉なのに、ほとんどお客さんがいません。

実はこの風呂、以前は春や夏に訪れていました。取材が主ではありますが、プライベートでも数回。夏はそれなりに賑わっていて、また風呂からの風景もまた素晴らしいのですが、5年ほど前、レンタカーを借りて冬のニセコを訪れた際に立ち寄って「これは毎年、いや毎日来ないと損だ!」ということになりまして、それ以来、毎年くるようになりました。

裏を返せば、レンタカーを借りているのはニセコ五色温泉を訪ねるため。「だったら泊まればいいじゃん」ということにもなるのですが、滑ることを考えるとひらふ(または花園やヴィレッジ、アンヌプリ)での宿泊はマストであり、かといって、この五色温泉に入らないのもありえない、と滞在中はレンタカーでほぼ毎日通っています。

ひらふ周辺より標高が高く、積雪量も多い五色温泉周辺。風も強いため地吹雪でまったく前が見えなくなることもあって、運転中に「あぶなーい!」ということも多々あるのですが、それでも行きたい五色温泉。乳白色の湯が最高なだけでなく(日によって透明です)、マイナス15度以下はあたりまえという気温もこれまた魅力で、熱めの湯船に身体を沈めて、熱くなったら外気に全身を晒すという、ちょいと過激な温冷浴を楽しめるのです。

ちなみに今シーズンはニセコ滞在6泊のうち4日、ニセコ五色温泉へ。最終日、新千歳空港に帰る頃には、後部座席にぶら下げたタオルから硫黄臭がふわりと漂ってきて、これまた余韻を感じていいわけです。

ニセコの表側がどんどん開発されて、昔ながらの風景がなくなっていくなか、変わらない五色温泉は本当に貴重(僕が経営者だったら適度にリニューアルしちゃうと思います。。というか、リニューアルしたほうがむしろ宿泊するかも、というのが本音)。気象条件の厳しいところなので営業は大変でしょうが、営業が続くといいなぁ。来年もこの風情を楽しませてもらいたいと思います。

岩佐十良
クリエイティブ・ディレクター、編集者
1967年、東京生まれ。大学在学中に会社を創業し、のちに編集者に転身。2000年、雑誌「自遊人」を創刊。2014年、新潟大沢山温泉に開業した『里山十帖』では、総合ディレクションを担当し「グッドデザイン賞BEST100」を受賞。2016年〜18年と2021年より、グッドデザイン賞審査委員に着任。2017年、『Forbes JAPAN』の「地方を変えるキーマン55人」に選出される。多摩美術大学客員教授。
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