「褐色の天然温泉×函館絶景」の贅沢~HOTEL&SPAセンチュリーマリーナ函館 – 温泉会議
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北の湯から南の湯から。日本全国の温泉を繋ぐ「湯戸端会議室」。温泉に浸って地元のレアな話が聞きたくなったら、この場所へお立ち寄りください。

「褐色の天然温泉×函館絶景」の贅沢~HOTEL&SPAセンチュリーマリーナ函館

フォトライター・通訳アテンダント

函館には何度か訪れていたなか、噂に聞いていた「センチュリーマリーナ函館」の天然温泉を初めて体感。聞きしに勝る解放感たっぷりの温泉をご紹介します。

函館港を臨む「HOTEL&SPA センチュリーマリーナ函館」

個人的に”函館の駅チカで快適な設備の朝食がおいしそうなホテル”、という印象だった「HOTEL&SPA センチュリーマリーナ函館」(以下、センチュリーマリーナ函館)。

確かに函館駅から徒歩4分、函館のシンボルのひとつ、函館港を臨むセンチュリーマリーナ函館は、エントランスに入るとすぐに、水盤に生けられた花の装飾や、印象的な階段や天井のデザインが目に飛び込み、その魅力に快適なホテルステイに一層期待を膨らませてしまう要素がたくさんあります。

ところが、想像以上に快適だったのは、ホテルの最上階にある天然温泉施設でした。

癒し要素が満載。地上14階の「天然温泉 スパ ステラ」

ホテル14階で湯浴みができる、高層階ホテルならではの温泉です。
男湯・女湯があるフロアには、「湯上り処 ステラ ラウンジ」があり、大きな窓から風景を眺めながら、客室に戻る前のひとときを過ごせます。

また、夜間(19:00~22:30)には、サッポロクラシックをはじめ、湯上りを昭和的に楽しめる瓶入りの「七飯町山川牧場 特濃牛乳」(280円)、同じく山川牧場の「コーヒー牛乳」(280円)や「ミルクソフトクリーム」(300円)のほか、「いかめし」(550円)などの軽食をお手ごろな価格で楽しむこともできるのも魅力のラウンジです。

そんなスポットを横目に、結果的に何度も湯浴みに勤しむことになったのがこちら。

茶褐色の塩化物強塩泉

画像提供:HOTEL&SPA センチュリーマリーナ函館

このところ、無色透明な温泉を訪れていたので、最初に温泉の色を見てテンションがさらに上がりました。

内湯はお湯の温度が適温と熱めのふたつあり、特に広々としたぬる湯の浴槽は、のびのびと湯浴みができます。
さらに壁一面の窓から見える景色を堪能しながら、まさに極楽気分の内湯です。

画像提供:HOTEL&SPA センチュリーマリーナ函館

こちらは、2面に窓がある女湯です。
朝の清々しい海や函館山の眺望、間近に見える函館夜景。どちらも甲乙つけがたい景観です。
このため、明るい時間帯、暗くなってからと、温泉に浸かりながらどちらの景色も楽しみたいため、欲張って何度も14階に足を運びました。
また、14階にはしっぽりとした雰囲気の露天風呂もあり、外気に触れながら”いい湯”に浸かれます。

ちなみにリピートしてしまう要因は、洗い場にもあったことを告白します。
備え付けシャンプーなどのブランドが何種類もあり、行くたびに毎回違うアメニティを試すチャンスも堪能しました。

天然温泉 スパ ステラ
源泉名:大手町源泉
泉質:ナトリウム-塩化物強塩泉
泉温:52.5℃ pH:6.5 湧出量:256ℓ/分
 

女湯はアロマミストの”サウナ

画像提供:HOTEL&SPA センチュリーマリーナ函館

最近のサウナブームで、”ととのい方”を少しずつ覚え始めたところですが、こちらの「アロマミストサウナ」は、初めての体験。

文字通り、ミストが立ち込めたサウナでは、アロマの心地よい香りが漂い、とてもよい気分に。
グレープフルーツの香りで、リフレッシュには最適でした。

また、サウナ室にはたっぷりの”塩”があり、この塩を体につけて発汗を促すスタイルです。
注意書きにありましたが、塩はこするのではなく、適量を手に取って肌に乗せていくように体につけます。

ミストと塩の効果もあり、じわりじわりと汗が出てきて、デトックスがどんどん進んでいく感じがします(個人的感想です)。

ひと汗かいたあとは、サウナ室に設置されたシャワーで汗と塩を流してサウナタイムを終了!

ちなみに男湯にあるサウナは、中温のオートロウリュサウナで、窓から景色も楽しめるそうです。

“天空露天風呂”で、ぷかぷかな極上スパタイム

画像提供:HOTEL&SPA センチュリーマリーナ函館

内湯・露天風呂・アロマミストサウナとハシゴし、十二分に満足していましたが、「天空露天風呂 インフィニティ スパステラデッキ」を指すサインが目に留まり、その文字に誘われるように進んでいくと、15階へ続く階段がありました。

その階段を上り、扉を開けると目の前に広がるのは、空が映り込んだ露天風呂のまさに「インフィニティ」な光景。

海や函館山を臨む景色と一体化した露天のスパは、施設そのものと景色を合わせて絶景と感じる嬉しい空間です。

雰囲気も内湯とはガラリと異なり、耳に心地よい”ボサノバ”が流れています。

画像提供:HOTEL&SPA センチュリーマリーナ函館

そして夜には幻想的な雰囲気に。

開放的な露天風呂、絶景、その雰囲気に加え、ここでは、ひとつ異なる楽しみ方がありました。

奥にある浴槽は、寝湯になっており、寝そべって体の力を抜くと、ぷかぷかと体が浮き、リラックス度がさらに上昇。

ボサノバが流れるスパでの”浮遊体感”は、ほかでは味わえない癒しの感覚です。

想像を超える温泉施設を備えていたセンチュリーマリーナ函館は、温泉そのものを楽しみたい人、スパやサウナを楽しみたい人どちらの希望も同時に満たせるところも魅力です。

日帰り入浴でも訪れたい朝食レストラン

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北海道には朝食がおいしいホテルは少なくありませんが、センチュリーマリーナ函館の朝食レストラン「YUUYOO TERRACE HAKODATE」は、”とりわけ印象深い朝食ビュッフェを提供するレストランのひとつでは”と思うほどの朝食でした。

メニューの種類が豊富なうえ、さまざまな野菜をよりおいしくいただく提案をしているような、目からウロコの美味料理が満載です。

函館近隣の地元食材をふんだんに使った料理はとてもおいしく、それに加え、健康を意識したメニューのなかでも、”玄米をおいしくいただけるメニュー”がとても印象的でした。

「寝かせ玄米野菜寿司」

玄米は体に良い、という説は、これまで何度も耳にしていますが、自分ではどうしてもおいしく炊けません。
特に健康食派というわけでもないので、日頃食べることがない玄米ご飯でしたが、”ななつぼし”の玄米と、寝かせ玄米を野菜でいただくお寿司は、硬さや食感などを含め、衝撃の食べやすさ(おいしさ)。プロの玄米料理に感心しながらいただきました。

アサイードリンクとデザートスイーツ

海の町、函館ならではのイカや各種海鮮のお刺身、アクアパッツアなどの魚料理のほか、北海道名物のジンギスカンを鹿肉で味わう料理など、充実したさまざまな北海道グルメ、函館グルメとおいしい”ごはん”を心行くまで楽しみました。

さらに食後のデザートも目に美しく、バリエーション豊か。
小さなポーションのスイーツや、好きな分だけカットしていただくケーキなど、別腹で心置きなく楽しめます。

日帰り入浴と朝食をセットで楽しめる「朝食ビュッフェ付き日帰り温泉入浴プラン」(大人3,600円、2023年8月より大人4,000円/要事前電話予約/入浴営業6:00~最終受付24:00/時短営業有り/朝食利用時間6:30~最終案内10:30)もあるので、日帰り温泉入浴と朝食のセットで、体の中と外から癒されてみてはいかがでしょう。

天然温泉 スパ ステラ/天空露天風呂 インフィニティ スパステラデッキ
住所:北海道函館市大手町22-13 HOTEL&SPA センチュリーマリーナ函館 14階
TEL(代表):0138-23-2121 営業時間:5:30~24:30(時短営業日あり)
入浴料:大人1,600円(現金のみ/フェイスタオル・バスタオル無料貸出) ※2023年8月より大人2,000円
駐車場:日帰り入浴利用の場合無料
アクセス:JR函館駅より徒歩6分
     函館空港より車で約18分
URL:https://www.centurymarina.com/
 

ホテルから徒歩4分の函館朝市でモーニングコーヒー

「十字屋珈琲店」のブレンドコーヒーと函館名物「トラピストクッキー」

朝食ビュッフェの時間には間に合いそうにない、という方は、センチュリーマリーナ函館から徒歩4分の函館朝市の”駅二市場”内にある朝14時まで営業の「十字屋珈琲店」で、モーニングコーヒー、もしくはコーヒーブレイク(十字屋ブレンドコーヒー400円)もおすすめです。

函館牛乳を使ったアイスクリーム(400円)や、コーヒー&カタラーナ(850円)などのコーヒーとスイーツのセットもいただけるので、日帰り温泉入浴前のエネルギー補給にもよいですね。

北海道の”コーヒー文化”の歴史を作ったといっても過言ではない函館、老舗「十字屋珈琲店」も、センチュリーマリーナ函館の天然温泉スパ同様、また訪れたい函館のスポットです。

十字屋珈琲店 函館朝市駅二市場店
住所:北海道函館市若松町9-19 函館朝市 駅二市場
営業時間:7:00~14:00
定休日:不定休
駐車場:なし
アクセス:JR函館駅より徒歩2分
URL:https://hjyujiya.stores.jp/
 
市之宮直子
フォトライター・通訳アテンダント
札幌在住の道産子。道東でのサラリーマン記者生活で北海道の自然・文化の多様性を再発見。3,000件を超える人・企業の取材を経験するも、自然の魅力に抗えず、近年は温泉やグルメ等の取材にも手を染めています。
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