ミネラルたっぷり。潮騒とローカルグルメな「晩成温泉」(北海道大樹町)
北海道十勝エリア、大樹町。太平洋に面した「晩成温泉」(ばんせいおんせん)へ行ってきました。
宇宙に近い大樹町の海辺にたたずむ「晩成温泉」
北海道大樹町は、帯広市から車で南へ約50分のところにある南十勝に当たるエリアにある町です。
近年は、航空宇宙産業の拠点として町内の多目的航空公園にある”大樹航空宇宙実験場”でのロケット打ち上げなどのニュースがとりあげられ、テレビやネットニュースなどで目にしたことがある方もいるかもしれません。
広大な面積や安定した天候から、ロケットの打ち上げに適している大樹町ですが、隣接する町とともに点在する海跡湖群”十勝海岸湖沼群”があり、原生花園や変化に富んだ海岸線が見られます。
“大樹航空宇宙実験場”から車で15分ほどのところ、そして野鳥も訪れる海跡湖「オイカマナイトー」(生花苗沼)、「ホロカヤントー」からは5~8分ほどのところにある太平洋に面した温泉が「晩成温泉」(ばんせいおんせん)です。
ミネラル豊富!国内でも希少なヨード泉温泉
晩成温泉は、大樹町のローカルグルメなどを楽しめる食堂も併設するほか、敷地内には宿泊施設やコテージ、キャンプサイトもあり、北海道でも知る人ぞ知るレジャースポット。
温泉受付は、施設に入ってすぐ、券売機でチケットを購入。
受付でチケットを渡すと、バスタオルとフェイスタオルを手渡され、タオルはもれなく無料で貸してもらえます。
そして温泉は、褐色の温泉水が特徴です。
海に近いので、ナトリウム-塩化物冷鉱泉の泉質ですが、ヨード(ヨウ素イオン)がほかに類を見ないほど豊富に含まれているそう。
浴場に入るとヨードの香りがして、懐かしい気持ちになります。子どもの頃、擦り傷につけたヨードチンキの香りだからです。
ちなみにヨードは殺菌力や保温効果に優れ、ミネラルもたっぷり含まれているそう。
急に寒くなってきた北海道の夕刻、湯冷めしにくい保温効果の高さは、よりありがたい温泉水です。
浴場には、水温は41℃のメインの浴槽のほかに高温風呂(43℃)、ジェットバス(41℃/水道水)があります。
そしてメインの浴槽に数分浸かり、体が芯から温ってくるとおこなう個人的儀式は、太平洋に面したバルコニーでの”ととのいタイム”です。
露天風呂はありませんが、しっかり温まった状態で屋外バルコニーのベンチに座り、潮風に吹かれている時間は、抜群の心地よさです。
さらに太平洋の波打ち際が目の前なので、バルコニーに出ると潮騒が聞こえます。
しかも一番近いところに寄せる波と少し遠くに寄せている波のダブルな潮騒効果。
晩成温泉のバルコニーは、とっておきの癒し空間です。
ちなみにサウナ(95℃/サウナマットあり)と水風呂もあるので、サ活もしっかりできます。
「大衆食堂MAMO」で北海道・十勝グルメ
この日、夕方に到着し、すでにおなかがすいてきたので、温泉施設内にある「大衆食堂MAMO」へ。
余談ですが、より快適な”湯浴み”をめざし、万全の体調で臨むべく、できる限り空腹を避け、その日、どこでどのような”エネルギー補給”をするかも重視しています。
そして大衆食堂MAMOは、メニューのバリエーションが豊富で、湯浴み前のエネルギー補給にもぴったり!
例えば、北海道のローカルグルメ「ジンギスカン定食」(980円)や十勝のローカルグルメ「豚丼」(850円)、定番のラーメン(800円~)、帯広名物の「中華ちらし」(980円)まであります。
なかでも今回楽しみにしていたのは「大樹チーズ・サーモン丼」(1,080円)。
「大樹チーズ・サーモン丼」は、地元産の食材を使った天丼で、近海で獲れる秋サケ、大樹町産の季節の野菜、そして大樹町にある雪印の工場で造られる”さけるチーズ”を天ぷらにしたローカルグルメの天丼です。
MAMOの「大樹チーズ・サーモン丼」は、秋サケの天ぷらの割合が多く、さらに感動したのは、”源ファーム”のベーコンで巻いた”さけるチーズの天ぷら”です。
源ファームは、大樹町にあるホエー豚の養豚農場で、無添加のハムやベーコンを作る人気の工房でもあります。
手作りベーコンは、食べてすぐ違いがわかるほど薫りが高く、食べてみて「これは!」と思ったのでスタッフの方に尋ねると、源ファームのベーコンでした。
そんな大樹町の名物をふんだんに取り入れたMAMOの「大樹チーズ・サーモン丼」は、ひと味もふた味も違う天丼でした。
そしてこちらは、食事券付き入浴券(1,300円/入館時に受付で購入)の「海鮮冷麺&叉焼丼」です。
月替わりでメニューが変わるそうで、10月は海鮮冷麺と叉焼丼のセットだそう。
スタッフの方にも勧められた「海鮮冷麺」は、説明の通り海鮮ダシがしっかり利いたスープが美味。
そしてホッキ貝やアサリ、エビのほか玉子や野菜も入った具沢山な冷麺です。
セットの叉焼丼もしっかり一人前のボリュームで、おいしさはもちろん、しっかりエネルギーチャージができるスタミナセットでお得感も満載でした。
温泉前の水分補給にもぴったりのドリンク、「オロポ」(450円)もありました。
最近、”サウナー”に人気の飲み方だそうですが、今回はこちらも入浴前にいただきました。
ジョッキ、オロナミンCとポカリスエットが瓶で出てくるので、自分好みに割って作ります。
飲んでみると…水分補給ならポカリスエットでも十分ですが、オロナミンCの炭酸が喉を刺激し清涼感アップ。
なお、ペットボトルに残ったポカリスウェットは、入浴後にも喉を潤してくれました。
シメの”追いエネチャージ”「大樹町・半田ファームのソフトクリーム」
ここでもうひとつ、忘れてはならない”ソフトクリーム”情報。
「大衆食堂MAMO」では、大樹町内の人気ソフトクリームショップ「半田ファーム」のソフトクリーム(350円)が食べられます!
ほかの食事メニュー同様、食券を購入してソフトクリームと引き換えてもらいます。
入浴後、フルサイズを注文すると、思っていた以上のボリューム感とのど越しがよいミルク感で、さらに至福の気分に。
ソフトクリームはハーフサイズ(200円)も販売しているので、湯上りの半田ファームのソフトクリームは、ぜひ味わってみてください。
温泉あとのシメを飾るにふさわしいおいしいソフトクリーム、やはり格別です。