@湯河原温泉 八角ひもの店の鰺の干物 – 温泉会議
温泉地のおみやげ屋さんを見かけると自動的に吸い込まれてしまう体質のワタクシ。日本中の温泉地でお買い上げ、しかも気に入ってリピートしているものばかりを温度高めに語ります!

@湯河原温泉 八角ひもの店の鰺の干物

温泉おみやげ二スト・雑誌編集者

駅から徒歩30秒で完璧な干物が手に入る!

湯河原温泉で買った鰺の干物を主役に朝ごはん。本日はタケノコごはんです。我ながらいいできばえ。

鰺の干物が大好物です。

鰺フライも好きだし、刺身もいいけれど、鰺を食べるならいちばんは干物!自宅の冷凍庫には沼津からお取り寄せしたものが常備されているほど。なので、伊豆の温泉に泊まるときは朝食の鰺の干物を密かに楽しみにしているんです。

それはほぼ伊豆(自分の中ではね)の湯河原でも同じ。伊豆ほど賑やかすぎないし、いい宿もたくさんあるし、ランチどころやおみやげ屋さんもこぢんまりながら揃っているし。

そんな中で今回紹介するのは駅から歩いて30秒の所にある干物やさん「八角ひもの店」です。改札を出て右に向かうとすぐ、なので、時間がなくてもサッと寄れる! 

角を曲がってすぐの所、黄色い看板は見落としようがありません。でも言われるまで気付かなかった・・・
いろいろ買いたくなっちゃうけれど結局王道に立ち返ります。

こちらのお店は、少し前に読んだトレイルランニングの本で“湯河原地域のおすすめ立ち寄りスポット”として紹介されていたのがきっかけ。駅前で鰺の干物を売ってるところは何軒かあるけど、正直どこがうまいんだろう?とずっと思っていたところに出会ったのです。

鰺の干物は一枚450円、3枚セットだと1,100円なり。迷わず3枚セットを購入。大きさもさほど変わらないような・・・さらにこれまた好物の塩鯖450円もセットで買うのがお約束。

自宅に帰ったら、一枚ずつラップをかけて冷凍庫にイン。

今回買ったもの、というか毎回このラインナップですが。冷凍庫で2カ月はいけると信じています。

脂ののり加減が完璧な「幸せホルモンがあふれ出る」鰺の干物

・・・2週間後。時間のある週末の朝は「鰺の干物定食」が我が家の定番です。冷凍庫から取り出して、直接グリルに突っ込んで強火寄りの中火で身のほうを6~7分、ひっくり返して皮のほうを3分ほど焼くと、いい具合に焼き目がつきます!

ものすごく余力があれば大根おろしとゆずなんてつけるのですが、たいていはポン酢(といっても自家製)を少しだけ垂らしていただくのがお気に入り。

実をほぐすのももどかしく、ひと口食べると「う~ん、ジューウスィ~♡」。脂ののり加減が絶妙です。焼きすぎるとパサパサしがちの鰺の干物ですが、こちらは多少適当に焼いても口にしたときの感動は変わりません。かといって、脂たっぷり!とまではいかない品の良さもいいんです。

「ためしてガッテン」で覚えた甘めのだし巻き卵と具だくさんの味噌汁に梅干し、ごはん、と揃えばもう何もいらない贅沢な朝ごはんの完成。これだけでいい週末すごせたな、って思っちゃいます。

湯河原温泉の定宿は居心地よくて、もちろん鰺の干物もうまい!

おやど瑞月の朝ごはんに出てくる鰺の干物。立派です。皮目が表で出てきます。

湯河原温泉でいちばんお世話になっているのが、奥湯河原の「おやど瑞月」。何がいいってもう居心地がよくって。わずか5部屋の小さな温泉宿で、到着の時のひと言が「お帰りなさい」。確かにいつもの宿に帰ってきた、って気持ちになれるんです。高台にあるので部屋からも露天風呂からも湯河原の街が望めます。これも心地よさの秘密。

温泉はナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉。源泉の温度は高いようですが、源泉かけ流しで、熱すぎずぬるすぎず、これまた気持ちよく入れます。

そして、この宿での滞在の個人的ハイライトが「朝ごはん」。そのメインを張るのが「鰺の干物」なのです。日当たりのいい窓辺の席でいただくのも気持ちよくって、食後も席を離れがたく、時間をかけて食後のコーヒーをいただくのがいつものパターン。

ちょっと疲れたな、ゆっくりしたいな、そんな時に東京から近くてフラッと訪れたくなる、 そして心も体も「ふうぅ」って伸びができる、そんなお宿なのです。

湯河原の街が望める心地よい露天風呂

そして夜通し温泉に入れるのも、酔っ払いにはうれしい限り。夕食後いったん寝て、深夜に起き出してのんびるり湯浴み。至福のときです。

八角ひもの店

神奈川県足柄下郡湯河原町土肥1-1-2 ☎0465-64-0008

湯河原のちょっとしたおみやげも売っています。

あと、おばちゃんが癒し系。「ここの鰺の干物がいちばん好きです」と伝えたら、こっちまで幸せになるほどうれしそうな顔をしてくれました。

井上智明
温泉おみやげ二スト・雑誌編集者
1970年、おんせん県生まれ。出版社に雑誌編集者として勤務しつつ、日本全国の温泉めぐりをライフワークとする。好物は「硫黄の香り」「ぬるめでのんびり」「寝転がれる」。近年ランニングに目覚め、全国のマラソン大会に温泉とセットで出かける「旅ラン」も増える。ほぼひとり旅。旅先で駅の売店、道の駅、おみやげ店を見つけると自動的に吸い込まれる性質あり。
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