@野沢温泉 ハウスサンアントンジャムファクトリーのジャム – 温泉会議
温泉地のおみやげ屋さんを見かけると自動的に吸い込まれてしまう体質のワタクシ。日本中の温泉地でお買い上げ、しかも気に入ってリピートしているものばかりを温度高めに語ります!

@野沢温泉 ハウスサンアントンジャムファクトリーのジャム

温泉おみやげ二スト・雑誌編集者

今回から「温泉会議」の仲間に加えていただいた、いのうえと申します。普段は出版社でファッション誌の編集者をやりつつ、時間を見つけては(見つからなくても無理矢理)日本じゅうの温泉に出かけています。

実は「温泉おみやげニスト」かもしれない

今回の連載開始に当たって温泉仲間のある方に「お題は何にしたらいいかなあ?」と相談したところ、「いのうえさんと言えばおみやげよ!」と。え、ええ??そうだったの?聞いてみると、「いつでもどこでもおみやげを買っている」と。

た、確かに。お宿で駅で、おみやげ屋さんで・・・気付くとおみやげをチェックしては、何かしら買い込んでますね。自分で料理するということもあってその土地特有の食材や加工品につい目が行くし、しかも無類の買い物好きでもあるので、「買う」ことが旅の要素のひとつになっているのかも。温泉仲間のみなさんも僕が買っているものを見て、「あ、それおいしそう!」と同じものを買うこともあったりするんです。

そうか、僕、実は「温泉おみやげニスト」かもしれない!

記念すべき第一回目はやっぱり王道、定番でないと。

ということで、長野県は野沢温泉です。

ここ数年、野沢温泉に行くことが増えました。山の中を走るトレイルランニングにすっかりはまってしまって、走ったあとに野沢温泉の熱いお湯でシメる!というのがお気に入りのパターン。野沢温泉を舞台にした大会もいくつかあって、大会出走後にそのまま宿に泊まって、ということもありました。

昨年の野沢トレイルフェスにて。真ん中で小さく写ってるグレーのトップスに迷彩のハーパンが僕です。この日は気温35度近く。もう意識ももうろうとヨタヨタしている図。

野沢の魅力といえばなんといっても外湯めぐり。13カ所の共同浴場をタオル片手にぶらぶら。

<熊の手洗い湯>野沢温泉の外湯の中で、いちばん好き・・・というかほぼ唯一ゆっくり入っていられるのがこちら。熱すぎずちょうどいい湯かげん。それでも湯あがりは汗だくです。大湯なんて熱すぎて秒殺です。

お風呂あがりにソフトクリームや温泉まんじゅうを頬張りながらの外湯めぐりとともに楽しいのが「おみやげめぐり」。 中心街の大湯通りはじめ、多くのおみやげ屋さんが軒を連ねていて、僕もリピートしているものがいろいろと。黃金屋物産店の「野沢菜」、フキヤの「温泉まんじゅう」、富屋酒店の地酒「水尾」あたりはいつも買っています。

長野県産食材の自家製ジャムが20種類くらい

そして、今回紹介する、「ハウスサンアントンジャムファクトリー」のジャム!

以前はもう少し小さいお店のイメージでした。いつの間にかホテルができて、カフェスペースができて、いつでもお客さんいっぱいになって・・・。と、ショップだけを注目していたのですが、実はそうではありませんでした。

元々41年前から今の場所にサンアントンのホテルがあったそうです。建物は奥に広くて、ホテルの入口は横の道を入ったところにあるので気が付かなかったのです。そこで現在のご主人のお母さまがジャムを作ってお客様の朝食で提供していたのが始まりだそうです。で、それを商品化したところからサンアントンのジャム屋としての歴史が始まりました。 この歴史は特に表に出していないので(出し方がよくわからない、と、おくゆかしいご主人の片桐健策シェフ。)その歴史は知る人は少ないですが、ホテルがあって、ジャムができたという親子2代続く伝統のジャムだったのです。今でも、ホテルサンアントンの朝食には美味しいパンと自家製ジャム。これは、泊まって味わわなければ・・・。

それもそのはず、納得です。だっておいしいんだもん!

今回買ったゴールデンピーチと前回買ったシナノスイート。知らなかった、ゴールデンピーチと黄金桃って違う種類なんだ・・・瓶が可愛くてつい捨てられず。

長野の食材をふんだんに使っていて、なにより甘さひかえめなので、ジャムなのにフルーツの本来の味わいがジューシーに感じられます!

店頭では、例えば同じりんごでもどう味わいが違うのか、さらに食べかたの提案なんかもPOP(といっても大人っぽい紙です、もちろん)に書かれています。

例えば、シナノスイート(りんごの一種ね)には「青カビ系チーズや白カビ系チーズとこの上ない相性を発揮します朝食のパンケーキにも」。なんかオシャレ!読みながらじっくりどれにするか考えられます。その時間も楽しかったり。

温泉おみやげは、買う時も楽しい。帰ってからも楽しい

個人的なおすすめはとりあえずヨーグルトに入れる!毎日朝ごはんにヨーグルトは欠かせない人種なものでして、無糖のダノンビオにひとさじ足すのがいちばんのお気に入り。どれ買っても、この共通点は変わらないと思います。

今回買ったのは、県内の中野市産の桃を使った「ゴールデンピーチ」。前回は王道のシナノスイートだったので今回は悩みに悩んでちょっと冒険してみようとこちらに。

種類が多くて(たぶん20種類くらい)、訪れるたびにどれにしよう、と選ぶワクワク感があるんです。

あと、小さいサイス(写真は大きいサイズ)もあるし、パッケージも可愛いので自分用のみならず、プレゼント用としても適任です。これはねえ、誰にあげても絶対外さない、と自信を持っておすすめできます! なにせ、温泉ビューティ研究家の石井宏子さん、僕が尊敬するトレイルランナー・鏑木毅さんもお気に入りとのことで、僕以外のお墨付きでもあるんです。

個人的におみやげを買うときは、「重くない」「かさばらない」「要冷蔵や冷凍ではない」ってのをマイルールにしているのですが、野沢温泉に行くと買ってしまうのはそれの逆を行くものばかり。このジャムだって結局迷うことなく大きいサイズにしちゃったし。

すっかり増えてしまった荷物(最近はトレラン用のウエアやリュック、シューズもあるので他の人よりかなりの大荷物)をよっこいしょっと両手いっぱいに持って、でも幸せな気分になりながら、今度はどのジャムにしよっかな、と早くも次来たときのお買い物に思いをはせていたのでした。

野沢温泉で宿泊したのは

昨年野沢トレイルフェスの時にお世話になった桐屋旅館。こちらはアツアツの湯。
先日泊まったのは、いつか泊まりたいと憧れていた「旅館さかや」。ここのお湯が野沢には珍しく熱すぎなくて気持ちよかった! そして、老舗旅館なのに連休中でも一人で泊まれて本当にありがたい限り。

☆ハウスサンアントンジャムファクトリー

長野県下高井郡野沢温泉村大字豊郷9515

https://stanton.shop-pro.jp/

井上智明
温泉おみやげ二スト・雑誌編集者
1970年、おんせん県生まれ。出版社に雑誌編集者として勤務しつつ、日本全国の温泉めぐりをライフワークとする。好物は「硫黄の香り」「ぬるめでのんびり」「寝転がれる」。近年ランニングに目覚め、全国のマラソン大会に温泉とセットで出かける「旅ラン」も増える。ほぼひとり旅。旅先で駅の売店、道の駅、おみやげ店を見つけると自動的に吸い込まれる性質あり。
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