まるで教会のような幻想的ビジュアル湯口【湯檜曽温泉 林屋旅館】
レトロな白タイルをバックにたたずむブラウンの塩ビ管湯口さん。
草の輪っかで装飾され、教会的で幻想的な色彩になっています。讃美歌が聞こえてきそう。
大正11年創業の老舗宿。イエローオレンジが特徴の旅館です
群馬県のみなかみ町にある湯檜曽温泉。昔から温泉どころとして知られるこの一帯は「水上温泉郷」とも言われ、こちらの温泉地もその中のひとつです。JR湯檜曽駅周辺の川沿いに、ひなびた温泉街が形成されています。廃業した旅館・ホテルも多く、少し寂しい感じもしますが、まだまだ頑張っているお宿もたくさんありました。ちなみに「ゆびそ」温泉と読むそうです。
今回の素敵な湯口さんがいらっしゃるのは、そんな湯檜曽温泉の老舗「林屋旅館」。大正11年創業とのことで、ちょうど100年の歴史を誇ります。建物はイエローオレンジの素敵な外観です。全体的に割と新しく、館内も綺麗でした。
明るいレトロな芸術空間。お湯はクセのない単純泉かけ流し
浴室は男女別の内湯のみ。レトロな白タイルとアーチ天井の空間は明るくて神秘的です。スキージャンプのモザイクタイル画も素敵ですね。さすがスキー王国の群馬県。
このお風呂は昭和初期のつくりをそのまま残しているのだそうです。どうりでノスタルジックを感じるわけですね。窓の外は湯檜曽川の流れと、山の緑を望み、どこに目をやっても癒される世界が広がっていました。
泉質は、単純温泉。無色透明でクセのないお湯は、加水、加温、循環、消毒なしの完全かけ流しです。ほんのり甘香ばしい鉱物臭と、薄甘ダシの味があり、単純泉ながらはっきりミネラルの主張を感じることができます。ツルすべでキチキチとした肌触りも源泉の個性がしっかり感じられました。なにより湯量豊富で、ザーザーとお湯がオーバーフローする中での湯浴みは爽快です。
神聖な世界にトリップしそうな幻想的な湯口さん
完全かけ流しの最高なコンディションなお湯を支える湯口さんは、茶色の塩ビ管。膨大な湯量に耐えうる骨太なつくりです。
そんなパイプ周りは草の輪っかで可愛く装飾され、背景の白タイルとのコントラストが絶妙で幻想的です。表面にうっすらとまんべんなくこびりついたホワイト析出も美しいですね。
湯船につかりながら湯口さんを眺めていると、身体が温まるにつれてだんだんと意識がフワフワ。教会のような神秘的な空間に、ヒラヒラと天使が舞い降り、そのまま天国へ連れて行ってくれそうな感覚に。
湯口さんからとめどなく流れる源泉の音しか聞こえないのですが、脳内ではありがたい讃美歌が流れ、非日常のハッピーな世界にトリップしていました。極上の癒しです。世界は広かった。
温泉情報
【湯檜曽温泉 清風かおる湯宿 林屋旅館】
住所:群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽124
電話:0278-72-3508
URL:http://www.yubiso-hayashiya.jp/
泉質:単純温泉(低張性 弱アルカリ性 温泉)※その他源泉あり
源泉温度:41.4℃
pH:7.9
湧出量:?ℓ/分(?)
加水:なし
加温:なし
消毒:なし
利用状況:かけ流し
※訪問時の情報です(2019年9月)
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