桜田温泉 山芳園に嫁いで10年目に思う事
移住10年目に思うこと
横浜から伊豆の桜田温泉 自家源泉の一軒宿「山芳園」へ嫁ぎ10年目に入りました。
10年も経つと様々な変化があります。
その内の一つに、自分自身について。
「10年前の自分よりも健康的になった(ような気がする)」ポジティブな変化を感じています。
10年の経過というと=経年劣化・・といったネガティブなイメージが湧きがちなのですが、逆に身体の細胞が蘇っているような感覚があります。
これは桜田温泉の恩恵に与っているとしか思えてなりません。
ルーズソックスにミニスカートという元祖コギャル世代の私も現在は40代となり、歳相応の変化を感じざるをえない部分ももちろんありますが、感覚的に「10年前より健康的」と感じる事が多いのです。
10年前までの私を知っている人たちからは「なんだか以前より活き活きしてるね。」「きらきらしてる感じがする。」「若返った?!」と言われる事もしばしば。
以前は一体どんな顔をしていたんだろう?!なんて思いますが。
確かに10年前までの私は、目標にしていたキャリアを達成し、とても充実した日々を過ごしていましたが、海外勤務で時差があり常に不規則な徹夜状態の生活で、身体はとてもくたびれていました。
週に2~3回は足ツボやリンパマッサージ、整体、鍼などへ頻繁に通っていました。
現在はマッサージに行く必要性をあまり感じなくなり、年に2~3回さえも行かなくなりました。
伊豆で生活するようになってからは、夜寝て朝起きるという規則的な生活リズムになっただけでも体力の回復力が違うと思いましたが、それだけではない何かを感じました。
それは桜田温泉にゆっくりと浸かる事と、伊豆食材の食生活、自然豊かな環境によって「五感が研ぎ澄まされてゆくとともに身体の細胞まで研ぎ澄まされていくような感覚」を得たように感じています。
これは主観であり「なんとなくそんな気がする」という感覚だけで、科学的根拠がある話ではありませんが、温泉旅に行くと心身ともに蘇るような感覚は、きっと旅好きの皆様も同じ感覚を得たことがあるのではないでしょうか。
その蘇る「リトリート」の感覚を、伊豆生活10年目を迎えた現在も感じ続けています。
※リトリート(Retreat)とは、住み慣れた土地や日常から離れて疲れた心や体を癒す過ごし方
私自身が日々感じている蘇る感覚や感動を、多くの方に感じてもらいたい想いから、桜田温泉 山芳園のコンセプトを「きっと何かが五感に響くリトリート湯宿」にしました。
温泉旅リトリートの感動を伝えるために
現在は温泉地(温泉宿)に住み慣れて日常になっているのに、
なぜ日々、リトリートを体感する事ができるのか??
それは私は10年住んでも「あえて、地域に馴染み過ぎない」と強く心に決めているからかもしれません。
「いつまでも都会人ぶっている」わけではなく、地域に馴染み過ぎないように意識しているには理由があります。
ここ桜田温泉のある静岡県 伊豆半島は、神奈川県に隣接しており、首都圏からお越しになるお客様が最も多いです。
大都会から大自然の環境へ癒やしを求めて旅に出られる「お客様と同じ視点や感覚を忘れないため」に、という理由で、あえて「自分は他県から来た人物」である感覚を持ち続ける事を意識しながら、温泉地で暮らしています。
現在の私は「温泉宿の人」になっていますが、
10年前までの私は「温泉宿へ行く人」でした。
多くのお客様と同じように、休日のたびに自然を求め温泉を求めて、全国各地の温泉地へ出かけていました。
それが楽しみで、自分へのご褒美でもあり、ハードな仕事を頑張る事もできました。
「温泉宿に行く人」だった自分の感覚や温泉旅へ馳せる想いを決して忘れずに、お客様と同じ気持ちを共有できる「温泉宿の人」として、これからも桜田温泉へお越しくださるお客様をお迎えしたいと想う10年目です。
縁があり横浜(東京)から移住し、伊豆・桜田温泉で過ごしてきた10年を思い返しながら、私自身の伊豆・桜田温泉リトリート体験をご紹介していきたいと思います。
初めて桜田温泉に来た時に、桜田温泉の湯に包まれながら、
「ここに嫁に来れば、この湯に毎日入れるのかぁ~毎日入りたいなぁ~!!」と想像するだけでワクワクする気持ちは、10年目を迎えた今も忘れられない思いです。
こう言うと「桜田温泉と結婚した」と思われがちなのですが、
夫の人柄も良いなぁ~という思いもあった上での縁ですので、
その気持ちも忘れないように10年目の節目に記しておきます。
桜田温泉の湯にひとめぼれ(ひと湯惚れ?)した事も事実ではありますが。