温泉と睡眠のタイミング – 温泉会議
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北の湯から南の湯から。日本全国の温泉を繋ぐ「湯戸端会議室」。温泉に浸って地元のレアな話が聞きたくなったら、この場所へお立ち寄りください。

温泉と睡眠のタイミング

日本薬科大学 医療ビジネス薬学科 スポーツ薬学コース 特任教授・博士(スポーツ健康科学)

温泉に入ると「ぐっすり眠れる」、「疲れが取れる」と感じる人もいるでしょう。温泉を楽しみ、良い睡眠を取るにはいくつかポイントがあります。今回はタイミングについてお話しします。

人は生を受けて人生を全うするまでの間「朝方に一番体温が低くなり、時間の経過とともに上昇して夜になると体温が下がる」というリズムを刻んでいます。

夜はスムーズに体温が下げることで良い睡眠が取れます。体温が下がるタイミングでお風呂や温泉に入ると熱放散もして進みスムーズに体温が下がって入眠が良くなり睡眠の質も良くなり疲れもとれます。

しかし闇雲にお風呂や温泉に入れば良いのかというと、そうではありません。実際に温泉やお風呂に入ると年齢差もありますが、0.8℃〜1.5℃ぐらいは体温が上がります。

この体温が下がるにはある程度の時間を要します。また、温泉では泉質、すなわち含有成分が影響してきます。例えば塩化物泉(食塩泉)や硫酸塩泉(芒硝泉や正苦味泉)は食塩や硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウムなどの成分が肌に残り保温します。いつまでもポカポカに感じるということは体温が下がりにくいということです。

一方、水道水を沸かしたお風呂にはこのような成分は入っていませんので入浴後1時間もしくは1.5時間程度で体温は下がってきます。

塩化物泉(食塩泉)や硫酸塩泉(芒硝泉や正苦味泉)につかった時は保温効果があるため体温が下がるのに少し時間がかかることが考えられます。就床時間の1.5時間〜2時間ぐらい前には温泉から上がっておくと良いと思われます。

現在10の掲示用泉質がありますが、それぞれ含有成分がことなり、成分によって心身に与える影響がことなります。そして良い睡眠を得るには泉質によっては就床とのタイミングも異なるということですね。

それぞれの泉質と睡眠についても詳しくお話ししてまいりましょう。

石川泰弘
日本薬科大学 医療ビジネス薬学科 スポーツ薬学コース 特任教授・博士(スポーツ健康科学)
温泉入浴指導員、・睡眠改善インストラクター でもあり、生理学に基づく研究をもとに温泉・入浴・睡眠に関する講義や講演を多数実施。また、多くのトップアスリートや競技団体にリカバリーに関するサポートを行う。
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