鳴子温泉でワーケーションをしてレンタサイクルを漕いでみた – 温泉会議
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北の湯から南の湯から。日本全国の温泉を繋ぐ「湯戸端会議室」。温泉に浸って地元のレアな話が聞きたくなったら、この場所へお立ち寄りください。

鳴子温泉でワーケーションをしてレンタサイクルを漕いでみた

温泉会議事務局長

東鳴子温泉の旅館大沼で、ワーケーションをしてきました。

最高の仕事場

部屋は旅館大沼の最上階。Wi-Fiがバッチリ飛んでいて、丁度良い高さの机と椅子がありました。長時間のパソコン作業はこの机と椅子が重要で腰の楽さが違います。正面と机右の障子を開けると美しい山々が見えます。

細かい文字を見ながらのミスは許されない作業で、都心で仕事をしていたら発狂しそうなお仕事。でも新緑に彩られた山々を見ながら落ち着いて仕事をすることができました。

仕事を終えたらレンタサイクルでちょっとお湯まで

仕事を終えたら電動自転車を借りてちょっと温泉へ。大崎市がレンタサイクルのサービスを展開していて、旅館大沼も自転車を貸し出す施設の一つ。詳細はこちら。https://osaki-kankou.com/feature/rentacycle

私は車を運転しないので、どうしても行動範囲が限られがち。時計とにらめっこして電車の発車時刻を気にしながら湯に入っていました。自転車を借りることで、行きたいところに行き、寄り道したいところに寄り道し。が自由にできるようになりました。

地元の方には驚かれるのですが、旅館大沼から山の中腹にある中山平温泉へ。登り坂も電動自転車ならへっちゃらです。

美しい新緑を眺め、写真を撮りながらマイペースで進めるのが自転車の楽しさ。

鳴子峡のレストハウスにもちょっと寄り道。紅葉で有名な鳴子峡ですが、新緑も岩に映えて美しいですね。

鳴子峡の界隈で、たくさん車が駐車されているお蕎麦屋「藤治朗」を発見。美味しいお水を使って練られた太めのお蕎麦。ご主人は山形県の大石田で修業されたそうで、山形に多い太めの麺です。ぎゅっとそばの旨味が詰まっていて食べ応えがあり、ほどよいつゆの塩気が運動後の体にはピッタリでした。

藤治朗から少し山を下って、目的地のしんとろの湯に到着。旅館大沼から行きは自転車で40分くらいで着きます。

源泉を200mの長さの木の樋で冷まして注いでいます。pH9.4のトロトロ温泉。含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉。低張性アルカリ性高温泉です。色々な温泉成分がミックスされた美人の湯で、鳴子へ行く度に必ず足を運んでいます。

湯に浸かった後は下り坂を下って鳴子市街へ。飛ばし過ぎに注意しつつも、風を受けて走る下り坂は最高に気持ちが良いです。

下ったところで、菜の花が美しいところがあると聞き、川渡温泉へ自転車で直行。

江合川沿いに広がる菜の花畑。風の谷のナウシカが歩いていそうな金色の菜の花畑を歩きました。

川渡温泉から旅館大沼に戻る途中にあるのは、「なるこりんの野菜ジェラート」ショップ。

鳴子出身の大澤英里子さんが作るジェラートをいただけるお店。第4回ジェラートマエストロコンテストで優勝するなど、数々のコンテストで賞を取られている本格派。「地元の野菜の美味しさや温泉、自然の魅力を伝えたい!」という思いから、「野菜や果物、地元の資源や文化を組み合わせたオリジナルのジェラート」を展開されています。

この日いただいたのは、デコポンと水菜のソルベ、南三陸西城さんのいちごソルベでした。かわいいピンク色の空間で幸せな気持ちでいただきました。

仕事を終えた後に、こんな素敵な体験ができると思ったら仕事を頑張れるもの。業務内容によってワーケーションが難しいお仕事もたくさんありますが、パソコン仕事が多い企業には、この湯治ワーケーションの取り組みが広がっていくといいなと思います。

仕事をして、自転車に乗り、季節の木々や花々に触れて、お湯に全てを流すと、心がすっきりします。気持ちがすっきりせず悩んでいて、とはいえお仕事をせねばならない。。そんな方には是非湯治ワーケーションを体験していただきたいです。救える心があるのではないかと思っています。

旅館大沼

宮城県大崎市鳴子温泉赤湯34

しろじゅん
温泉会議事務局長
普段は企業勤めをしつつ、休日は湯巡りと日本酒を愛す。そして平日は2013年からほぼ週1で都内の朝ごはんスポットを巡り、朝活情報サイト「朝時間.jp」にて「東京ソトアサごはん会のおいしい食べある記」を連載。2022年3月時点で訪れた都内の朝ごはんスポットは284。温泉会議では温泉宿の朝ごはんを中心に綴る。
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