とろ~りが自慢の小さな温泉の小さな宿川島旅館(北海道とよとみ温泉) – 温泉会議
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北の湯から南の湯から。日本全国の温泉を繋ぐ「湯戸端会議室」。温泉に浸って地元のレアな話が聞きたくなったら、この場所へお立ち寄りください。

とろ~りが自慢の小さな温泉の小さな宿川島旅館(北海道とよとみ温泉)

豊富温泉 川島旅館 女将

前回はとよとみ温泉についてご紹介させていただきました。
 前回の記事はこちら➡ 「日本最北の秘境「とよとみ温泉」の豊富な〇〇」

今回は、満を持して!わたしたち川島旅館をご紹介させていただきますね。

日本最北の温泉郷「とよとみ温泉」の一番古くて新しい川島旅館

昭和二年創業。大正15年に温泉が開湯してほどなく、こことよとみ温泉で最初の宿として開業いたしました。

2016年にリニューアルし、全17室(予備部屋を含む)の小さな旅館に生まれ変わりました。

とよとみ温泉は、泉質が自慢と言いながら、温泉街に露天風呂施設がありませんでしたので、男女各浴場に1つずつと、貸切露天風呂を設けています。

もともと家族経営の小さな旅館でしたので、私たち経営者は館内に住居も併設しておりますので、ありがたいことに毎日温度チェックと称して温泉をいただくことができ、どんなに忙しい日でも、温泉でその疲れを癒すことができる、たいへんありがたい環境(あるいみワーケーション?)で勤めております。

ペンションのようなオーベルジュのような旅館を目指して

川島旅館をリニューアルする際、従来通りの「湯治宿」にするのか、1泊2日の旅行客がメインの「観光宿」にするのかは、おおいに悩みました。

裏庭には仔牛ちゃんがいたり

結局、北海道ということもあり「純和風温泉旅館」ではなく、冷涼な気候を心地よく感じていただけるような、どちらかというと北欧風を意識した設えの旅館となっています。

塗り壁、北海道材のフローリングが好評

浴場は男女毎日入れ替えをしています。

こちらは露天風呂

露天風呂の中庭に植えたカツラとサクラの木が大きくなってきて、木漏れ日が水面に写ってよい感じになってきました。

結局「湯治宿」でも「観光旅館」でもない川島旅館には、長期滞在、ご一泊、ご家族、おひとり、ビジネスの方と、幅広いみなさまにご利用いただいております。

看板ねこうしあひる達は温泉街の子供たちの人気者

素材を活かした身体も喜ぶお食事を

お食事は、“手づくり”が基本。

お客様は、アトピー療養などを目的とした方が多く、そういった場合アレルギー食材があったり、添加物なども含め、日常から体に良いものを意識して召し上がっているケースが多々あります。

せっかく療養にきていただいて、温泉はいいけれど食事は身体に悪そう・・・となってはもともこもありません。

野菜やお米は北海道のものが中心。収穫の時期には直接農家さんに取りに伺ったりすることもあります。(子ども達の収穫体験を兼ねて、板長が生産現場をチェック!)

野菜たっぷりのデトックスプランも

そしてとよとみの牛乳、の素晴らしさについてはまた改めてご紹介したいと思いますが、ほんとうに上質で、もちろんものすごく美味しいのです。

牛乳からオリジナルのプリンやバターも製造しています

私の想いとしては、温泉に死ぬほど入っても、そうでなくても、
お越しになる前よりも心も身体も元気になって、満たされてお帰りいただきたい。
来てよかったなぁと思っていただける宿を目指していきたいと
そう思っております。

この記事を仕上げている今は年の瀬も迫った12月29日。
今年は雪が少なくて、ずいぶん楽をさせてもらっている冬のはじまりです。

年越し、お正月に向けて、どんどん賑わいを増している館内も、今年は温かすぎてまだ薪ストーブを焚いたのは数えるほどです。

旧旅館を解体した廃材を焚く木質廃材バイオマス

2023年、行ったことのない温泉に行ってみようかなぁと思った方は
ぜひとよとみ温泉へ。
どこからいらっしゃるにも遠くて大変なのですが、私たちはそれを知っている分、心を込めておもてなしさせていただきます。
そして、コロナもありましたし、しばらく行ってないなぁという方も、ぜひとよとみ温泉へ。
少しづつ、懐かしいお客様との再会も増えてきて嬉しく思っております。会えなかった間の近況報告をしあえることを楽しみにしております。

冬こそ温泉の旬ですからね。

松本美穂
豊富温泉 川島旅館 女将
札幌で緑地整備やまちづくりのコンサルタントをしておりました。縁あって温泉旅館に嫁ぎ、子育てをしながら小さな温泉街の小さな宿を営んでいます。北海道 豊富温泉 川島旅館https://kawashimaryokan.co.jp/
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