隠れ美人の湯の見極め方!
基本・・・美人の湯とは?
「三大美人泉質」と呼ばれる「炭酸水素塩泉」「硫酸塩泉」「硫黄泉」でしたら、美肌効果があります。
中でもツルツル感がわかりやすいのが、「炭酸水素塩泉」です。
また、温泉分析書の「水素イオン濃度」を見て、液性が「pH7.5以上」なら美人の湯です。つまり、弱アルカリ性やアルカリ性だと美肌効果があります。
pH7.5位だとツルツル感はあまりはっきりしませんが、pH9前後を超えるとツルツル感がはっきりします。
炭酸水素イオンの絶対量に注目!
【クイズ】
「ナトリウムー塩化物強塩泉 pH7.0」さて、この温泉は美人の湯でしょうか?
【答え】
三大美人泉質でなく、pH7.5以上ではないので、美人の湯でないように思えますが、実は濃い塩化物泉の場合は「隠れ美人の湯」という可能性があります。「隠れツルツルの湯」と言ってもいいでしょう。
温泉分析書から温泉の特徴を読み解く際に、「温泉の成分にスーパースターがいたら、目立たない2番目のスターに注目」というルールがあります。
濃い塩化物泉(塩化物強塩泉)だと、塩素イオン(塩化物イオン)が、スーパースターとして圧倒的に含有量が多いので、2番目の多く含まれる成分が目立たなくなることがあります。
その「二番手」は「炭酸水素イオン」である場合が多いです。
そこで、ズバリ!「隠れ美人の湯」を見極める方法ですが、泉質名に関わらず「炭酸水素イオン」が「1,000mg/kg以上」なら、ツルツル効果がある「隠れ美人の湯」だと思ってください。簡単に言うと、ツルツルになる成分「重曹」(炭酸水素ナトリウム)が入っている塩化物泉なのです。
ですから、重曹のクレンジング効果と塩化物泉としての保湿効果を兼ね備えた、リンス入りシャンプーみたいな理想的な美人の湯なんです。
私はこの知識を活かして、埼玉県の「白寿の湯」という日帰り温泉の温泉分析書を見て、入る前からツルツルの肌触りであることを「予言」しました。
他にも新潟県越後長野温泉「嵐渓荘」も塩の濃い温泉です。泉質名に炭酸水素塩泉はでてきませんが、クレンジング効果と保湿効果を兼ね備えています。
皆様も、「炭酸水素イオン」の量を確認して、温泉の肌触りを予測してみてくださいね。