鍾乳洞級コテコテ析出モンスター湯口【赤城温泉 赤城温泉ホテル】
赤城山の南麓に湧く赤城温泉郷
温泉大国群馬県。紹介したい湯口さんも多くいらっしゃいます。
今回は上毛三山のひとつ、赤城山の南麓に湧く赤城温泉郷からご紹介します。
標高900メートルほどの高地に、5軒の宿が点在する温泉地。どの源泉も濃厚で、析出物の猛者宿がそろうスター軍団です。
その温泉地の最奥辺りにたたずむ「赤城温泉ホテル」にも、析出物エリートな湯口さんが君臨しています。
浴室全体に広がる析出物ワールド
男女別の内湯と露天風呂がある赤城温泉ホテル。
それぞれ湯船がひとつずつのシンプルなつくりです。
そんな浴室には、浴槽から床まで全体が析出物に覆われています。
赤茶けた千枚田のような光景は「ザ・析出物ワールド」といった感じ。歩くと足つぼマッサージのように足裏が刺激され、痛がりながら湯船に向かう、見た目にも健康にも贅沢な空間です。
露天風呂は、源泉の茶褐色に山の緑のコントラストが美しい空間です。濃厚な源泉に包まれながらの絶景を眺める湯浴みは、温泉旅行の醍醐味ともいえますよね。
泉質は、カルシウム・マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩泉。
黄茶色の濁り湯は透明度20センチくらいの濃厚さで、茶色い湯の花がユラユラしているのがよくわかります。
土と金気の香りの中に、若いピチピチした硫黄がさわやかに抜ける贅沢な温泉アロマテラピー。飲んでみると、鉄甘塩ダシ味に、キリッとした微炭酸も生きていてハイボールのような味わいでグビグビいけます。
濃厚な成分がキシキシとサラサラと肌にあたる感触が心地よく、しっかりと全身にまとわりつく感覚が幸せでした。
析出物アートな湯口さん
そんなパワーあふれる源泉なので、「湯口」さんだって凄まじいです。
内湯の湯口さんは、析出物に覆われに覆われて鍾乳洞級のコテコテ感。恐れすら感じるレベルのモンスター的な風情です。ここまで成長していただき、本当にありがとうございます。
両サイドからせり出した析出は、センターでぶつかりモリモリとなっています。よく見ると、その曲線がシンメトリーで、アートな美しさを醸し出しています。
赤城山の深い山の緑を眺めながらの湯浴みも素敵ですが、私としてはこちらの湯口さんの方が絶景です。美術館で名品を鑑賞しているような尊い時間でした。
温泉情報
【赤城温泉 赤城温泉ホテル】
住所:群馬県前橋市苗ヶ島町2031
電話:027-283-2619
URL:http://www.akagionsen.com/
泉質:カルシウム・マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩泉(低張性 中性 高温泉)
源泉温度:43.1℃
pH:6.5
湧出量:25ℓ/分(掘削自噴)
加水:なし
加温:なし
加温:なし
消毒:なし
利用状況:かけ流し
※訪問時の情報です(2018年3月)
◆ユグチストのInstagram
https://www.instagram.com/onsen_yuguchist/
◆ユグチストのnote
https://note.com/ayumukomatsu13/