温泉旅といえばお茶！ですよね

温泉旅に出るとお茶とは切っても切り離せない関係に陥ってしまいます。移動の車内でペットボトルのお茶を駅弁のおともにしたり、宿で部屋に通されたあと、仲居さんに淹れていただいた一杯でホ～ッとひと息ついたり、もちろんお風呂あがりに失われた水分を補給したり。コーヒーももちろん愛してやまないのですが、グビグビ何倍も飲みたくなるのは結局お茶なんです。

“おみやげ”から“暮らしの必需品”に昇格したほうじ茶

おみやげとして各地の銘茶を買うこともしばしばで、伊豆に行くと伊東の「ぐり茶」を必ず買います。でもいちばん買うのはやっぱり、この金沢の加賀棒茶。出会いは金沢駅のおみやげ売り場。ちょっと洒落たお店のたたずまいにからっきし弱い僕はついつい吸い込まれるようにお店の前で立ち止まり、さほど悩まずに「献上加賀棒茶」を買い求めたのでした。

茶葉（というか茎ですね）の色味はほうじ茶よりも薄い色味。水色も淡め。香りは優しく、味わいもあっさり上品でなんだか癒し系。

すっかりファンになって金沢に行くときだけでは事足りず、都内で発見すると必ず買い求めるほど、僕の日常に欠かせないピースとなりました。

今では品川駅のエキュート、六本木ミッドタウンでも買えるのがありがたい！コロナ禍の自粛期間中には、ネットでも買ってました。

優しい味わいに心ほどけてゆくひとときが欠かせない

我が家でこのお茶が登場するのは、自宅での晩ごはんのあと。あっさり和食でも、しっかり洋食でも不思議と相性がいいんです。僕にとってはこのお茶まで込みで「晩ごはん」なんですよね。

平日仕事から帰ったあとの晩ごはんのあとだと、この一杯で張り詰めていた気持ちがほろっとほどけて正式におうちモードに入れるんです。スイッチみたいな明確さよりも、日が沈んでゆっくりゆっくり空が夕闇に満ちてゆく、そんな感じに穏やかに自分が切り替わっていく、そんなお茶です。

そうそう、食後のデザートをいただくときも、和菓子はもちろん、シュークリームやプリンなんかの洋のデザートとも相性のいい懐の深さも魅力的です。

「山中温泉トレイルレース」なのにお泊まりは「山代温泉」

さて、今回はけっこう久しぶりの金沢探訪。たぶんコロナ禍以降初だと思います。目的は「山中温泉トレイルレース」30Kの部に参戦するためです！

温泉に泊まって、山を走ってまた温泉につかって疲れを癒やす！まさに僕のためにあるんじゃないかっていうようなレース！　お泊まりは山代温泉の「葉渡莉」にて。･･･なんで山中温泉じゃないのかって？　それがですね、山中温泉には土曜日（レースは日曜日）にひとりで泊まれるところがほとんどなくてですね･･･あっても超高級旅館！ということで、バスで10分少々、週末でもひとり泊のプランがしっかりあるありがたいこちらのお宿にしたのです。

お湯は他の山代温泉同様、優しさあふれるアルカリ性単純泉。葉渡莉は部屋数も多すぎず、でも大浴場が2カ所（しかも1カ所は深夜も入れる♨）あってゆっくり浸かれました。

ひとり泊の食事はお重形式、これは日本酒のアテにちょうどいいんだなあ（レース前日なのについつい飲んじゃった）。お重といっても鍋ものもお造りもデザートもあります！

朝ごはんは、大の苦手のビニール手袋をしなくてもいいビュッフェが早い時間から利用できる！ということで大満足の宿泊でした。

しっかりチャージできたおかげで、レースは30度の暑さのなか5時間半少々走り続けたにも関わらずバテすぎることなく、自己最長距離をしっかり頑張れて総合43位！（参加者多くないのは内緒ですw）さすがにゴール後はしばらく動けませんでしたが、何とか立ち直ってゴール地点目前の山中温泉の公共浴場・菊の湯で汗を流してスッキリ！（参加賞として温泉入浴券がもらえるのです！）温泉好きが山中温泉でのレースに来て、山中温泉に入らないなんてあり得ないですもんね！

予定より2本ほど早い便のバス（目標は6時間だけど無理だろうなあ、と思ってたんです、我ながら大健闘！）に揺られながら、旅ランとしては完璧だったなあ、楽しかったなあ、と思いつつ、眠りに･･･いやいやまだテンション高ぶってて、体は疲れてるのに全然眠れない！　これは富山あたりで途中下車して、ひとりお疲れ会でもしようかな、なんて考えはじめていました･･･

丸八製茶場　金沢百番街店（JR金沢駅）

金沢百番街「あんと」の中でもなかなか目立つ位置に鎮座。ティーバッグや冷茶用のものもあるので、おためし用やオフィスに置いておく用としてもよろしいかと。

山代温泉　葉渡莉

石川県加賀市山代温泉温泉通り17　☎0761－77－1900